去る2026.3.7、CYCLE MODE RIDE OSAKA 2026(以下サイクルモード)に行ってきました。来訪記のvol.1はこちらより。(シマノブースのやりとりしか記載していませんが)。
vol.2は、見たブースの写真中心と、旅エリアに関しては考察を少々。構成上、ブースを回った順と記事の順番は必ずしも一致しません。
メーカーブース
コルナゴ

現世界チャンピオンが駆るY1Rsが展示してありました。
最近のバイクは、ダストカバーだけでなくシートポストのボルトにも上からカバーをするような、作り込まれた製品が増えています。ただ、Y1Rsはなかなか大雑把に見えます。
ブースの担当者さん曰く「イタリアメーカーですので」との事でした。
ALTALIST
大袈裟ではなく、大手メーカーの半額で購入できるアイウェアブランドです。オークリー等と比べてどれ位の品質・性能なのか筆者には判断する術が無いのでノーコメント。それでも、この価格なら一本買っても良いかな?と思わせるお値段でした。いくつか試着しましたが、いずれもフィット感は良かったです。

ところで、サイクルモードのブースは一通り見ましたが、サングラスを取り扱うメーカー・代理店の多いこと。今回出展はしていませんでしたが、オークリーや100%といった選択肢もあります。
身ひとつに対して数本所有している人も多いと思いますが、それでもこんなにアイウェアメーカーがあるのか、とは思いました。ALTALISTは肌感覚として生き残るかな?という印象ですが、今後は撤退を余儀なくされるブランドもあるだろうなと感じました。
L-TWOO
中国のコンポーネントメーカーです。変速性能がシマノの考える水準に達しているのかは分かりませんが、メーカーとしてはシマノ互換を謳っています。

1×11機械式変速の油圧ディスクブレーキコンポセットが67,000円は、なかなか手を出しやすい価格帯なのではないでしょうか?一方、2×10~12の電動変速になると198,000円(2026.3月現在)で、全くと言って良いほどお買い得感はありません。
電動が故、技適の取得やトラブル時の返品対応等我々ユーザーには分からないコストが掛かっているのかもしれません。ただ、それでもこの値段では敢えて選ぶ理由が見当たらない気がします。この値段であれば、シマノの105Di2を使う方が良いと思います。
シュアラスター

個人的にはクルマ用のシャンプー&ワックスメーカーという認識だったシュアラスターが、近年自転車界隈にも進出してきました。クルマに使っている定価3,500円の簡易コーティングスプレーが半額以下で売られていたので、欲張って2本購入。これだけで、入場料の元は取れます。自転車だけであれば、1本で数年使えると思います。
洗車の度にする必要は無いと思いますが(汚れを取り切らずにコーティングすると、むしろ汚れがコーティングされるので良くない)、コーティングがしてある事で表面に付着した汚れの取れやすさが劇的に良くなります。個人的にコーティングはオススメです。
クランクやチェーンを外して洗車からのコーティングが理想だとは思いますが、トップチューブ上面とダウンチューブの下面・右チェーンステーだけの施工でも、自転車の綺麗さを維持しやすくなると思います。
MISSION
関東のプロショップ、TRYCLEが作ったパーツブランドです。MISSIONホイールのコンセプトや詳細は、こちらのnoteに記載がありましたのでここでは割愛します。簡単にいうと「尖った性能の一点特化ではなく、バランス重視で価格もほどほど」という製品を目指したようです。

市販するスペックの製品が間に合わなかったらしく、リムのロゴはテープで貼られていました。実際の製品は、ロゴはレーザーで刻印されるようです。
規模の小さい会社がコスパを追うのはどうなんだろうな?と思ったのですが、どの大手メーカーからも「このスペックをこの価格で」実現した製品は出ていませんでした。よって、現状では綺麗に大手メーカーの隙間を突いた、小さい会社ならではの製品になっているように感じました。
自治体コーナー
自転車・パーツ系のエリアから離れ、自治体が出展するエリアへ。ここでは、各自治体が「自転車を乗りにきて下さい」「自転車のこんなイベントをやっています」とPRするエリアのようです。
アワイチやビワイチといった、サイクルモードに来る人であればほぼ全員知っているのでは?というブースもあれば、島根県益田市・愛媛県上島町といった、実生活ではなかなか馴染みの少ない自治体のブースもありました。
帰宅後、サイクルモードのホームページでブースの数を数えたところ、21もの自治体がブースを出していたようです。
これだけの自治体がブースを出展している事実、サイクリスト目線で見ると「サイクリストを受け入れたい・来てもらいたい自治体がこんなにもあるのか、嬉しい」となります。ただ、私の今の仕事もそうなのですが「人に、自社の製品やサービスを選んでもらう・使ってもらう(自治体の場合、自分の町に来てもらうという事になるでしょう)」側として見た時、熾烈な競争が発生しているだろうなとも感じました。
「年4回(3ヶ月に1回)、サイクリング目的に旅行をする」これは、頻度としては多いでしょうか?少ないでしょうか?レースを含めればこれくらい参加している方も一定数いらっしゃると思いますが、今回レースのPRをしている自治体は(筆者が見たかぎり)無かったので、レースは除外とします。
置かれた環境や立場に依るとは思いますが、これだけの回数サイクリングを兼ねた旅行をできる人は、そんなに多くないと思います。
その「これだけの回数サイクリング旅行をする数少ない人」が、今回出展されていたブースの町を順番に旅行したとして、全部の町をコンプリートするのは6年後です。近隣の街があれば1回の旅行で2つ3つと一気に消化できるかもしれませんが、それでも4~5年はかかります。
年4回もサイクリング旅行をする熱心な人でも4~5年以上掛かるのであれば、一般的なサイクリストの場合その倍は必要です。
じゃあ、一般のサイクリストは今回のサイクルモードで見たブースの町を順番に旅行先に選ぶか?と言われればそうではなく、現実的に、21ブースの中から選ばれるのは1つか2つだと思います。
各自治体が、何をもって「サイクルモードに出展して良かった」と判断するのかは分かりません。もし仮に「サイクリストに町を認知してもらい、将来的に訪れてもらう」を成功の基準とした場合、今回のサイクルモードだけでも競合が20近くいる事になります。
Winner Takes It Allではありませんので、仮に「2番目」と評価された町であっても、1位の町の次に訪れてもらえる可能性は残ります。とはいえ、少なくとも3番以内に入らなければ、いつまでも「知ってはいるけど行った事はない」の域を出る事はないのかな?と。
人的資源も資金も限られる中で、自社製品(自治体)を3/21以内になるようPRせよ、というのは中々大変だろうなと感じました。
サイクルモード、インフルエンサーのオフ会会場になっている説
SNSでまことしやかに囁かれるこの説。
これだけではありませんが、筆者が今までサイクルモードに行かなかった理由のひとつです。ネットで見るように、「ブースを見に行ったら動画を撮影していて話を聞けなかった」ってなると、いい気分はしない事が容易に想像できるので。
ただ、少なくとも筆者が参加した大阪初日では、そのような場面に遭遇する事はありませんでした。ブースの数来場者ともに多く、相対的にインフルエンサーが目立つような環境になっていなかったように思います。(単に筆者がインフルエンサーに疎いというのもありますが)
SNSを見ていると、どうしてもそこで目立つ人がその界隈全体を牛耳っているかのような印象を受けます。ただ、これは間違いで、SNSで目にする面は全体のごく一部を切り取っただけに過ぎない。これを、改めて感じさせられました。SNS上での特定の人の言動で何かを評価する事の危うさというか、自分にとてそれが良いか否かを判断するには、自分が現地に行く以外現状では方法がないのだなと思いました。
まとめ
人生初のサイクルモードでしたが、事前の期待値以上に楽しむ事ができました。反省としては、せっかくあれだけの数のメーカーが一箇所に集まる機会なので、シューズとヘルメットは全部試着して自分に合う合わないを確認しておけば良かったなあと。
来年のサイクルモードも、是非行きたいと思います。