雑記

EXPO2025 大阪・関西万博 参加の記録 vol.2


vol.1はこちらより。2025/7/25に、EXPO2025 大阪・関西万博に行った記録です。

当日の記録

ポルトガルパビリオン

ポルトガル館に着くと、パビリオンの行列はまばら。レストランの方は、数組並んでいます。パビリオン列はある程度日陰がある一方、レストランの列は陽を遮る物は無し。状況的に、せっかくなのでパビリオンを見学してからレストランに並ぶ事にしました(この判断が判断ミスと知るのは、パビリオンを出てからになる)。

10分程度並んで、いざ館内へ。

日本とポルトガルは歴史的な繋がりも長く(社会科や歴史で習いましたよね)、それにちなんだ展示物・映像が展示されていました。ただ、ベルギーの方が見所(というか、「へー」っていう感じ)は多かったかな?と。優劣をつけたい訳ではありませんが、個人の感想です。

パビリオンの出口に、売店が併設されていました。ただ、こちらもベルギー館や英国館と比べると規模・ラインナップ共に控えめ。

500円のトートバッグ(というかエコバッグ?)を、買いました。これは、軽くて容量も大きめなので便利でした。現地で買わずとも、手持ちバッグを1つ持っていくのはオススメです。

買い物を済ませて、いざポルトガル館のレストランへ。先ほどの行列は既に無く、揚々とレストランの入り口へ…closed?ん?どゆこと?

隣に、テイクアウト用のカウンターがあったのでそこの人に尋ねると

「ランチ営業は終了しました」

と。

マジ?

梅田のラーメン屋でも昼夜通し営業している店は少なからずあるのに、万博会場内のレストランがランチとディナー間に休憩があるのは全く想定しておらず。あまりにもショック過ぎて何と回答したかの記憶も無いまま、ポルトガル館を離れました。

PS 後日、無事行く事ができました。

豚肉とアサリのアレンテージョと、タコとパプリカのマリネ。レストランなので、きちんとした陶器のお皿で出てくるのも嬉しいです。料理なら、今のところこのポルトガルレストランが個人的No1です。

オーストリア館テイクアウト

気を取り直して次の目的地を検討します。近くて興味があるのは、チェコ・オーストリア・スイス・マルタのパビリオン及びレストラン。時間帯的に兎に角暑いので、とりあえず何かしら館内に入りたいという感じ。

まず向かったのは、直ぐ近くのチェコ館レストラン。ところが、本日13~15時まで貸し切りと。チェコよお前もか…とさらに意気消沈するも、発想を変えればこれは朗報。

というのも「“13~15時まで貸し切り”と言う事は、15時に1回全席空席になる。外からレストランの全席数は把握出来ないけれど、ぱっと見30人程度は座れそうに見える。であれば、もし仮に21人目として並んだ場合、普通なら2~30分待ちを覚悟する必要があるけれど、ここなら15時前に21番目だとしても15:01には着席出来るのでは?」

と。

時刻は現在14:20。30分程度どこかで時間を潰して、チェコは後ほど戻ってくる作戦に切り替え。

ただ、近くのパビリオンを回りますが30分で入って出てくるのはムリそうな行列ばかりです。というか、どこに並んだところで30分後も入り口に辿り着けていなさそうです。ベルギー館のぱっと見「短そう」な行列で、30分待ちでしたので。

そんな状況で目についたのが、オーストリア館のテイクアウトブース。ビールのテイクアウトがあります。テーブルにはビーチパラソルのような小さな傘が設置されており、日陰もギリギリ確保されています。

これだ!と言う事で、オーストリアビールをテイクアウト。

夏に外で飲むビールは最高です、と言うには正直やや暑すぎる。それでも、飲みやすい軽やかな味わいでとても美味しかったです。

14:45になったので、そろそろチェコ館のレストランに戻ります。

チェコレストラン

14:50に着くと、誰も並んでいません。「あれ、1番?」と入り口で待っていると、中から店員さんが「どうぞ」と。

案内されると、既に数組のお客さんがビールを飲み何かを食べている!

日本人の感覚として「本日13~15時まで貸し切り」と言われると、「一般客は15:00までは入れない」と解釈する人が多いと思います。ただ、この状況を見るに、貸し切り客の片付けが終わったので、15時を待たずに前倒しで一般客を入れたのだと思われます。

批判とかでは無く、この辺りは海外の合理的な判断や雰囲気がよく再現されています。個人的には「プラン」が崩れかけたので危なかったのですが。

と言う事で、やっとチェコビールにありつけました。

「ミルコ」という入れ方のようです。ほぼ泡。クリーミーでとても美味しいです。その他に「泡とビールの半々・一番よく見る泡と液体が3:7」の計3パターンの入れ方があるようです。

そこまでお腹は空いていないのですが、塩分補給がてら生ハムを注文。

めちゃくちゃ満足して、チェコ館のレストランを出ました。

ドイツ館レストラン

入場からここまで、会場の南半分しか散策できていなかったので、北側に足を伸ばします。北側にも、ドイツやオーストラリアといった美味しいビールを飲めそうな国のレストランが幾つも待ち受けています。

まず向かったのはドイツ。

SNSで目にした「ドイツでは主食のようにソーセージを食べるから、日本で食べるものより塩味が薄い」という話。これが本当なのかを実食してみたいなぁと思っていました。

ドイツレストランの前に着くと、パビリオンの敷地をはみ出して外まで行列になっています。「これは待ちそうだ」と諦め半分で一旦並んだところ、どうもお土産ショップがレストラン内に併設されており、そちら目当ての人もいる模様。そして、敷地の途中が通路になっているのか、一部人が並んでいない区画があります。

見た目よりは早く着席出来そうと判断し、並び継続。大屋根リングとレストランで日陰になっており、だいぶ涼しい事も功を奏しました。並ぶ時間帯が良かったようです、お昼前後だったら、もっと過酷だったかもしれません。

ビールサーバーを囲むようにカウンター席が半円で造られており、その端の席に案内されました。ドイツ人と思われる若い男性が、どんどんビールをグラスに注いで私の横に置いていき、それをホールスタッフが客席に配膳していきます。

ビールと、SNSの情報を確かめるべくソーセージの盛り合わせを注文。

来ました。飲みやすいラガービールです。もっと麦感があるかと思いましたが、さっぱりしています。程なくして、ソーセージの盛り合わせも来ました。確かに日本のスーパーで買うようなソーセージよりは、塩味や油味は控えめな気もします。ただ、個人的にはこれくらいの方が食べやすくて好きでした。

ソーセージを食べながら飲んでいると、事件?が。大柄で少し年長な雰囲気のドイツ人(と思われる)男性が、配膳待ちのビールが幾つもあるにも関わらず、カウンターの中のドイツ人(と思われる)と喋りながら「何か」を待っています(詳しくは聞き取れず)。

そして、おもむろに注がれる「伝票のない」ビール。(ビールを注いだら、どこのテーブルに渡すグラスか分かるようにテーブル番号と商品名が書かれた紙をグラスに貼り付けるのが、一般的なオペレーションです)

一連のムーブを横目に見ていた私は、ここで感づきました。「あ、この人飲むわ。なんならこの人の感じからして、真横にいる自分に乾杯してくるパターンのやつだ」と。

予想は的中。お互いビアジョッキだったので、グラスをぶつけてドイツ人(と思われる)の店員さんと乾杯。何て言ってたかは忘れました。彼は私と同じサイズのビールを一気に飲み干すと、配膳台で待たされすぎて泡が消えかけのビールを幾つも持って、仕事に戻っていきました。

その昔、イタリア(万博ではなく現地)で行ったレストランでも、店員さん飲んでたなぁと思い出す出来事でした。当時は「イタリアって凄いな」と思っていましたが、ドイツもこんな感じなんですかね?

スペイン館パビリオン

ドイツレストランを出て西ゲートの方へ反時計回りに散策していると、スペインパビリオンがありました。行列は、先ほどのドイツや奥に見えるシンガポールよりも短め。

スペインも興味のある国の一つなので、並んでみる事にしました。1回に入れる人数が多いので、見た目以上に行列は捌けます。

パビリオンは、こんな感じ。個人的には、ポルトガルほどではありませんが、今ひとつ良さは分からず。ポストカードが沢山展示してあるのが印象的でした。

”風車と戦うとは、架空の敵と戦う”という格言は興味深かったです。

パビリオンの最後に、売店スペースがありました。

スペイン産の炭酸水。容器がガラスなので、重いです。水自体は、クセも無く飲みやすかったです。

イタリア館レストラン

スペイン館を出て、再び反時計回りに散策。もしイタリアパビリオンの行列が運良く短ければ、やはり見ておきたいなと。

見た感じ午前中より短くなった気はしますが、それでも2時間は待ちそうです。これは諦め。そして、イタリア館脇のキッチンカー列に目を移すと、こちらも大屋根リング下に伸びそうな程の長い行列。

ただ、その奥に短めの行列が。確認したら、レストランの列とのこと。7組待ちでした。

  • イタリア料理は、現地で食べた事がある
  • イタリア館のレストランは、東京で数店舗展開している(東京で食べられる)

といった理由からで最初は目的地から除外していたのですが、一方でかなり本格的という投稿も目にしていたので、並んでみる事にしました。

私は、カルボナーラ確認狙いです。

というのも、イタリア現地のカルボナーラは、塩漬けした豚肉が入っています。そして、肉に塩っけが効いている分、ソースはナチュラルな味をしている事が多いです。

日本の飲食店で出されるカルボナーラ、多くの店ではベーコンが入っています。そして、上にかかっているソースも、塩味が効いています。批判するわけではありませんが、これは全く現地のそれとは異なります。

現地で食べたカルボナーラが美味しすぎて、日本でも「本物」を食べたいなぁと常々思っていました。今日、それが叶うかもしれません。

まずはビールで心を落ち着けます。先に来たビールを飲んでいると、来ました。

???

現地でリガトーニ(ペンネよりもっと太いやつ)なんて出たっけ?

コロナ前の事なので若干記憶は薄れていますが、それでもこの味は現地で食べたやつにかなり近いと思います。めちゃくちゃ美味しい。

なお、これがイタリア現地で食べたカルボナーラですね。地元民ようのリストランテだったので盛り付けが雑すぎる。けれど、めちゃくちゃ美味しかったです。

レストランを出て階段を降りると、ショップに入れるとの事でショップへ。

デカいイタリアちゃんが、ショップの中央に鎮座しています。なお、商品棚ではイタリアちゃん人形大(6,600円)が仲間になりたそうにこちらを見ている!

イタリアちゃんが仲間に加わった..キャラクターものには興味が無い筆者ですが、なぜかイタリアちゃんはドハマりでした。

ジロを観るために新婚旅行を5月のイタリアに設定するくらいなので、イタリアが好きなんだと思います。

大屋根リング(2回目)

陽が沈むタイミングで、2回目の大屋根リングへ。

西側では、六甲山系に沈む夕日を見る事ができます。涼しいとはいえませんが、生ぬるい風が心地よいです。

陽が沈むと、やっと気温も心なしか下がってきました。

アオと夜の虹のパレード〜花火

観覧席の予約は取れなかったので、空いていたEXPO2025のモニュメント前に座ります。距離があるのとEXPOのモニュメントが視界に入るため、没入感はありません。

「ショーを観ている」というよりは「何かをやってるのが見える」という感じ。場所によるのかもしれませんが、観覧エリアの席を確保出来なければ、ショーの時間に敢えてパビリオンを回るのも良いかな?と感じました。

個人的な目当ては、この後。

EXPO2025のモニュメント越しに、花火が上がりました。コレを観たくてここに座ったのです、満足。

大屋根リング3回目~ドローンショー

花火が終わり20時を過ぎると、新規の並びを受け付けないパビリオンが出てくるようです。「最初のスペースに30人入って、そこで3分の映像を見る→最初の30人は次へ移動→次の30人が最初のスペースに…」のようなオペレーションのパビリオンの場合、1時間に入れる人数はおのずと決まります。

今日回ったパビリオンでいうと、ベルギーはそのスタイル。スペインとポルトガルは、内部の人と連絡を取り合っているのか、ある程度の時間毎に適当な人数が入るスタイルでした。

21時になると大屋根リングのエスカレーターが下り一方通行になってしまうらしく(予習済み)、30分前を目処に3度目の大屋根リングへ。

日中の景色も素晴らしいですが、夜の大屋根リングからの景色も素晴らしいです。この景色が、あと3ヶ月後には見れないという事が信じられません。

そろそろ帰ろうかというタイミングで多くの人が会場南方向を見ているのなと思ったら、ドローンショーが始まりました。(コレは知らなかった)

最後は、ドローンが東西の出口をご案内。これ、会場の北側に行って会場越しに観たかったなぁと。次回以降の宿題ですね。

大屋根リングを降りて、出口へ。

東ゲートを出て、電車に乗るまでは30分くらいだったでしょうか。

もの凄い人数に見えましたが、中央線が2分間隔で運行されているので見た目以上に進みます。サッカーの試合終了後だと、1回行列が止まると5分以上待機するのがデフォルトなので、かなりストレスは少ないと感じました。

雑感

当初の目的だった“万博の雰囲気を楽しむ”。これは十分に達成出来たと思います。酔っ払わない程度に、各国のビールも楽しむ事が出来ました。もう少し涼しければ、水の代わりにもっとビールを飲めたはずなのですが。

ただ、レストランでの飲食を優先したので仕方ない側面はありますが、パビリオンの観点からだと、すこし期待外れだった感は否めません。

3つ回ったパビリオンを独断と偏見で5段階評価にて点数づけするなら、「ベルギー・ポルトガル・スペイン」の順に「4-3-3」という印象です。スペインは、月曜日を除く毎日フラメンコのショーを観覧出来るようなので、それを観たら評価は一変する気はしますが。(なお、別日にフラメンコショーを見る事が出来ました。これは本当に素晴らしかったです)

パビリオンの構成軸として「デジタルorアナログ」「映像orテキスト」がありますが、今回巡ったパビリオンはいずれもデジタル主体。そして、ベルギーはテキスト主体、ポルトガルとスペインは映像・ビジュアル主体だったことも感想に影響したように感じます。

SNSを中心に、各国のパビリオンがどのような展示をしているかは情報が出ているので、次回行く機会があれば事前に予習をした方が良さそうです。偶然の出会いを楽しむのも良いと思いますが、それは通期パス等を持っていて、複数回来場出来る人向け。回数に限りがある人ほど、取捨選択した方が満足度は上がるように思いました。

万博は誰向けなのか

基本的には、成人向けと思った方が良いと思います。

我が家には未就学児が2人いますが、未就学児が楽しめるコンテンツはかなり限られると思います。上の子(4歳2ヶ月)でギリギリって感じでしょうか。2歳になったばかりの下の子は、楽しめる要素はほぼ無いと思われます。総じて、未就学児(&連れの親)には、厳しいと言わざるを得ないと感じました。

確かに、未就学児でも遊べる広場・遊具は各所にありました。それ自体は、凄くありがたいと思います。例えば自分・義理の親を含めて3世代で行く場合、場内を楽しむ組と子どもの対応をする組に分かれて、子ども組は広場や遊具に連れて行って遊ばせる事が出来ます。これは、とても助かります。

ただ、それらがあったとしても、未就学児を万博に連れて行く動機・目的とするには弱いかな?と。東西入り口のミャクミャクと写真を撮って、大屋根リングに登ったら、子どもはそれで十分満足になるかと。ミャクミャクくじもさせてあげたいのですが、私が行った日は、お昼で1時間半待ちと言われました。

それに加えて、この暑さです。子どもは背も低く、大人より暑さを感じやすいと言われています。この時期、日中屋外に連れ出して何十分も並ばせるのは酷です。

子ども向けのコンテンツが限定されることを鑑みると、夜間チケット(17時以降に入場。ただし、期間限定?で16時〜入場可)で入場して、20時前の花火を楽しめれば御の字かなと思います。ただ、そうなると帰りは確実に満員電車です。閉園前のドローンショーは子どもも楽しめそうですが、そこまで会場内に居ると帰宅時間が遅くなってしまいます。

肌感として、万博を楽しめるのは概ね中学生以上~。ネットの情報を見る限り、一部パビリオンは小学生でも楽しめるのかな?と。我が家も1回は記念に子どもを連れて行く予定ですが、準備と予習は必須です。基本的には、大人向けのコンテンツと思った方が良さそうです。

まとめ

1回目の来場〜本記事のアップまでに、万博に3回も行ってしまいました(内1回は夜間チケット)。2回目以降は、十分に予習の上9時入場する事でパビリオン巡りも楽しめました。

これを読まれた方が

  • 大人1人 or 家族連れ
  • ガッツリ楽しみたい or カジュアルに雰囲気を味わたい

どちらなのかは分かりません。ただ、筆者の1回目の時よりも来場者は増加しており、何をするにも待ち時間が発生する状況です。筆者の1回目(7月下旬)と4回目(8月下旬)では、明らかに様子が異なります。

もしこれから1回目の万博に行こうと思われている方であれば「大屋根リングからの景色を楽しんで、写真を撮れれば目的達成」くらいのハードルで来場される事をオススメします。


-雑記
-

© 2025 Better than nothing!やらないよりは良いロードバイクトレーンング Powered by AFFINGER5