ヒルクライム 実験 機材

「ヒルクライム対決」シリーズ 目次ページ


もともとは筆者の素朴な疑問からネタ気味に(というか完全にネタで)始めた「機材AとBでヒルクライムをしたらどっちが速いのか?」シリーズについて、実験の記事を一覧化して欲しいというお声をいただきました。

また、素人の思いつきにも関わらず、想像していた以上に多くの方からポジティブなレスポンス・お言葉を頂きました。本当に嬉しく思います、ありがとうございます。

回数を重ね、自分でも何を実施したか若干よく分からなくなってきていますので、本ページにてテーマごとに分類。また、概要と記事のリンクを貼って整理したいと思います。今後実験をして記事を作成したら、本ページに随時追加していきます。

軽量リムブレーキ vs エアロディスクブレーキ

ヒルクライムでは、軽量化とエアロ化どちらを優先すべきか

本実験シリーズで最初にやったのが、このネタ。「軽いけど非エアロなリムブレーキのエモンダ vs セミエアロ形状だがディスク化に伴い重量は増加したスペシャリッシマ」の対決。今後、勾配(コース)を変えてvol.2を計画中。

軽量ホイール vs エアロホイール

個人的には「エモンダvsスペシャリッシマ」のホイール版。「軽量だけど非エアロなローハイトホイール vs 300g重い代わりに空力性能に勝るディープリムホイール」対決。なお、ハイエンドホイールを何本も用意できませんので、フルクラムGoというホイールのレンタルサービスを利用して実施しました。今のところ「ヒルクライムTTなら軽量がほんの僅かに有利だけど、レースならエアロかな?」と言うのが個人的な結論です。

軽量 vs 重量

総重量編

ヒルクライムをするなら誰もが気になるであろう「軽くしたらどれだけ速くなるの?」という疑問を、実験してみました。距離・勾配・重量差を変えて、vol.2、3と計画中。やたらめったらにやっても仕方ありませんが、nは1より2、3と増えた方がデータとして価値があがるのでは?と思っています。

ホイール編

重量もリムハイトも異なるため、「軽量 vs 重量」 にカテゴライズして良いのかは微妙なこのネタ。これからホイールのアップグレードを検討している方の参考になればと思います。vol.2は...今のところ予定ありません。

リム重量編

ホイールのリム重量だけを上下させて、タイムにどんな影響が出るかを調査したネタ。総重量300gの軽量化は(ほぼ)無意味だったのに、リム130gの軽量化はタイム差が出ると言う、興味深い結果が出ました。vol.2では、ハブの軽量化効果を検証予定。

ハブ重量編

ホイールのハブ重量を上下させて、タイムにどんな影響が出るかを調査したネタ。個人的には、思ったよりハブの軽量化も意味があるのだなぁと感じました。

空気圧編

タイヤの空気圧とヒルクライムのタイムを調べた実験。vol.1は上限vs下限だったのでほぼ同タイム。個人的にはもうボツネタにする予定でしたが「正規分布のように、真ん中が一番速いかもしれないだろ!」というお声を頂き「確かにその可能性はあるかも」。と言うことで、vol.2は「中間vs下限」を予定。

上記のvol.1は、CLの上限 vs 下限でした。今回はタイヤをTLRにして、下限と更に低圧運用で実験しています。長低圧運用は走りがモッタリする感覚がありますが、タイム差は出ないという意外な結果に。

その他

2008年式リムブレーキバイク vs 2021年式ディスクブレーキバイク

この10年で、自転車がどれくらい速くなったのか?という実験。2008年式バイクが、思いのほか(というより、2018年式エモンダ・2021年式スペシャリッシマと遜色ないタイムを出す)検討しました。

なお、最もコストの掛かっていない実験にも関わらず、いきなり2番目人気の記事になりました。これは個人的な事情になりますが、若干釈然としません(1位は、総重量編)。

今後の予定

適宜順番は見直します。上にあるモノからやっていく予定です。

同一銘柄タイヤ CL vs TL

同じ銘柄のタイヤで、CLとTLではどっちが速いのか?というネタ。もしCLという結論が出れば、レース前にわざわざ「ビードが上がらん」と焦らずに済むので個人的には非常に興味があります。

同一銘柄タイヤ 25c vs 28c 2023.3.20追加

同じ銘柄のタイヤで幅だけ変更した場合。どのようにタイム差がつくかを調べる実験。本当はTLRでやってみたいのですが、出先でTLRの交換は相当ハードル高いです。

シューズカバーの有無  2023.1.26追加

「シューズカバーを履くことでエアロ性能が向上する」という説の効果を検証するネタ。この中では比較的お手軽。

サイコンの角度  2023.1.26追加

「ハンドル周りのエアロ化が重要」という説の効果を検証するネタ。サイコン〜ステム(ハンドル)のツライチ vs 角度あり で対決。これもお手軽。

ハイエンドエアロホイール vs セカンドグレード軽量ホイール  2023.1.26

Mavic Cosmic SLR vs 某セカンドグレードのローハイト軽量ホイール でヒルクライム対決。一般的に役立つ情報になるかは分かりませんが、元々のコンセプトである「私物の中でどちらを選ぶべきか」という点では、最も興味があるテーマ。

ディスクローター 重い vs 軽い  2023.1.11追加

春に某メーカーから軽量ローターが出るとのことで、ディスクローターの軽量化効果を調査するネタ。

シーラント 大量 vs 少量

知人発案。「シーラントがタイヤの中で動くと抵抗になる」という通説が、どの程度かを確かめるネタ。ちょっとハードルが高いので、実行できるか微妙です。

ペダルの重い vs 軽い  2023.1.11追加

知人発案。回転部なので総重量より意味はあるのかな?と考えてはいます。

シューズの重い vs 軽い  2023.1.11追加

知人発案。ペダル同様、回転部なので総重量より意味はあるのかな?と考えてはいます。

ジレの前全開 vs 全閉

空気抵抗がタイムにどれくらい影響するか?というネタ。知人発案。

ハンドルバーバッグ有 vs 無  2023.1.11追加

ジレのネタから派生して思いついたネタ。自転車の空気抵抗(除く人間)はフロント周りが大半なので、エアロハンドルの効果を疑似体験できるのでは?と考えています

番外編 リムの重心が中心に近い vs 遠い 2023.1.11追加

Twitterのファストフォワード日本公式アカウントの中の人より、リプライで頂いたネタ。出先で重りの張り替えはかなり大変(自宅で1人で作業しても、重量測定やらなんやら含むと最低30分は必要。また、重りの貼り付け位置がシビアになるので、もっと時間がかかる)なので、どうやったら出来るかは検討中

まとめ 「印象じゃなくて数字で知りたい」

ヒルクライムのホビーレースを頑張りたい私としては、「ヒルクライム用ホイール」「山岳用フレーム」といったワードの製品が魅力的に感じます。一方、各メーカーの風洞実験etc結果で「○%の勾配までなら、軽量フレームよりエアロフレームの方が速いです」といったプロモーションがなされます。

そして、向こう側のプロモーションを信じない訳ではありませんが、一方で「いや、流石にそれは…」なPRがたまーにあるのも、また事実。

加えて、私が知りたいのは「印象」では無いのです。否、厳密に言えば「印象」「使用感」も知りたいのですが、それだけではないのです。一番知りたいのは、その製品を購入し使うことで何を得られるのか、です。軽いタイヤを履いて「非常に走行感は軽いです」って言われても、それだけではちょっと困るのです。

このような経緯から

「何を選んだらどれくらいの効果があるのか」を、少しでも自分で調べて、自分なりに納得感をもって機材選択をしたい。そして、どうせ調べたのであればその結果を共有しよう。参考にするかしないかは、読んだ方にお任せする。

という意味で、実験をしてその結果と考察を記事にしてきました。

今後どのように派生していくのかは自分でも分かりませんが、自分を含めた誰かにに少しでも参考になる数字をお示し出来ればと思っています。

編集記録

2023.1.11 ホイールのリム重量編を実施。幾つかの案を「今後の予定」に追加しました。

2023.1.26 ホイールのハブ重量編を「実施」に移動。幾つかの案を「今後の予定」に追加しました。 


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