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TOKYO2020自転車ロードレース男子の雑観


先週から、オリンピックが始まりました。

自転車ロードレースの男子はカラパス選手の優勝に終わり、私の推しであるバウケ モレマ選手は4位でした。

本ポストは、自転車五輪ロード前後に個人的に思ったことや考えを、思うつくままに書きたいと思います。

誰を批判したり云々という事ではなく、イチファンの感想です。

まず結論と私のスタンスから述べますと、

  • ルールがある以上、それを守らなければならない。悪法も又法なり。
  • ただし、そのルールが妥当かどうかは、随時議論のうえでアップデートされるべき
  • 個人的には、三国峠の観戦はOKにされるべきだと思う
  • 今後このような規模の大会が開催されるのであれば、情報の一本化を強く希望します

この4点でしょうか。

2018年の年末に撮影

三国峠観戦禁止の是非

「悪法も又法なり。ルールがある以上、それを守らなければならない。」

まず、これを大前提に話を進めます。

早速脱線しますが、自転車レースに関するルールと言って、直近で私がパッと思い出せるところでは、ミハエルシェアー選手のボトル捨て失格事件がありました。

今年の4月(だったか?)から、「主催者指定区間以外でボトルを捨てる行為は禁止」というルールが追加されました。

そして、そのルールが適用されたロンド・ファン・フランデレンで、ミハエルシェアー選手は主催者指定区間以外で観戦していたファンの足元にボトルを捨ててしまい、上記ルールに基づき失格となりました。

この失格は、SNS上を中心に議論を呼んだと認識しています。

  • 「どこかしこにボトルやゴミを捨てる行為は良くないが、ファンに渡す(ファンの足元に捨てる)のは許容されるべきではないか」
  • 「サイクリング(ロードレース)の文化が奪われる、酷いルールだ」
  • 「過去にボトルを貰った子どもが、どれだけ喜んだか分からないのか」
  • 「私がロードレースの選手を目指すきっかけになったのは、1本のボトルがきっかけだ」

上記のような主旨の投稿やコメントが多数なされました。

そして結果的には「ボトルを、主催者指定区間以外で捨てる行為は禁止」というルールは継続するも、「ファンに拾って貰える場合はOK」となりました。(いつから変更になったかは、失念しました)

これは、選手やファンの声で、より良い方向へルールが変わったと言うことです。

2018TOJ堺でカノラから貰いました。彼は元気にしてるでしょうか。

三国峠に話を戻します。

今回の五輪男子ロードレースは、三国峠が勝負所になるという予想がされていました。

そして、実際に三国峠で勝負が始まりました。結果的にはそこで優勝は決まりませんでしたが、見所であり勝負が始まった区間ではありました。

で、です。

誰もが「ここが見所・ココが勝負所」と分かる区間が、観戦禁止ってどうなの?というのが、私の率直な意見です。

私は「自転車ロードレースを日本の文化にしよう」とか「日本人が世界の舞台で勝負出来るように」等を目指す立場の人間ではありません。

ただ、もし将来的に上記のような状態を目指すのであれば、尚更三国峠の観戦禁止はナンセンスだと思います。

安全上の理由や自治体の考え方云々etc、様々な要素の結果だとは重々承知しています。

しかし、スポーツとして一番オイシイところが観戦できないという時点で、ファン層を広げていく足枷になると思います。

少なくとも、私が新規ファンであればそう感じます。

観戦ルールの情報一本化が必要だと感じました。

一言で言えば、「本大会は観戦ルールの情報量・質が各サイト毎にまちまちで、よく分かりませんでした。」という話です。

2019年のプレ大会は、公式サイトによって「三国峠は観戦禁止区間」に設定されていました。

これは、「三国峠で観れないなら、わざわざ行かないわ」となったので、よく覚えています。

そして今回の本大会です。ここからは、大会組織委員から観戦自粛要請が出る前、7/8(木)の話です。 

これも、某LINEグループで少しやりとりをしたのではっきりと記憶しています。

私は当初プランAとして「武蔵野の森でスタートする選手を見送った後、クルマで先回りして御殿場or三国峠を含めたFSW近辺でもう1回プロトンを観る」という観戦を予定していました。

そして、大会公式サイトを確認したところ、三国峠の観戦可否についての記載を(少なくとも私は)見つけることが出来ませんでした。

というか、「どこがOK。どこはNG」という情報は、公式サイトにはほぼ皆無だったと認識しています。

そんな中各自治体のHPを見ていると、神奈川県山北町は、明確に「町内全域観戦禁止」を謳っていました。

つまり、三国峠の頂上手前2km弱の神奈川県区間は、観戦禁止です。

では、神奈川県山北町の手前、静岡県小山町区間は?と思い当該自治体のHPを確認すると、特段そのような記載を見つける事は出来ませんでした。

ここまでを踏まえ、私としては

「プレ大会が禁止だったので、普通に考えれば本大会も禁止は継続だろうな。でもオリンピック本番、前述の通り分かり易い勝負所を観戦禁止なんて正直ナンセンスだよな。小山町はゴールのFSWがあって公式に有料の駐車場も募集してたくらいだし、徒歩ならOKとかなるのか?なんにせよ、公式アナウンスはよ」と思っていました。

その後、プランB・プランCの為に各自治体のHPを調べていたところ、三国峠反対側の山中湖村のHPからは「○○な場所、××な場所は観戦禁止です」との記載を見つけました。

この「○○な場所」は、三国峠神奈川県と静岡側にも、ほぼ全域に当てはまる内容でした。

ただ、その「○○な場所は観戦禁止」という文言だけでは

  • 山中湖村における話なのか
  • 山梨県としての話をしているのか
  • コース全体に及ぶ話をしているのか

が分かりませんでした。

最終的に私は、「書かれていた内容は山中湖村におけるルールである」と判断しました。

その理由は、この書き方では、別エリアで観戦を計画する人に観戦ルールが周知出来ないからです。

私のように、プランAとしてスタート地点と御殿場やFSW周辺で観戦を計画していた人であれば、わざわざ山中湖村や山梨県のHPは見ません。

実際私は、プランB・Cでも山伏峠や相模原市内で観戦する予定はなかったので、道志村や相模原市のHPは見ていません。

仮に、そこに山中湖村のような記載があったとしても、気がつくことはありませんでした。

それを踏まえ、「書かれていた内容は山中湖村におけるルールである」と判断しました。

その後、念のため神奈川県と静岡県のHPにもアクセスしましたが、

「書き方がバラバラで分かりにくいなぁ。というか、もうどこが禁止でどこかOKなのか、訳分からん」となりました。

コースマップをグーグルマップで見ながら、その箇所がどこの自治体なのか?そして、その自治体とその県の観戦ルールはどうなっているのか?

こんなの、よっぽど物好きでなければ、イチイチ調べてられません。

実際、上記リサーチだけで2時間以上使いました。

結果的には、数日後に大会組織委員会から沿道での観戦自粛の要請とスタート地点の封鎖がアナウンスされ、上記プランABCは全てパーになった訳ですが。

なお、一部の方は大会後、山中湖村HPの記載をコース全体に適用すると解釈され

「歩道が無いエリア・車道と歩道が明確に区部されていないエリアは全面観戦禁止だ。だから、三国峠の観戦者はルール違反だ」という旨の発言をされていました。

私は、文言の解釈の仕方については支持も否定もしませんが、事実として、この方と私で既に2パターンの解釈ができてしまっています。

この分かりにくさが、問題だと思いました。

なお、ネット上で目にした情報にはなりますが、当日現地では「神奈川県区間は観戦禁止・静岡県区間は観戦自粛」という現場の判断・措置が採られたようです。

PS.これは余談ですが、山中湖のHPに記載された観戦ルールを基に観戦禁止区間の議論をするのであれば、どうし道のかなりの区間・道の駅どうし以降の山伏峠もほぼ全面観戦禁止区間に該当します。

にも関わらず、三国峠の観戦者だけをあれほど迄に非難するのか、その理由がよく分かりませんでした。

(無論、SNSに上がったとある動画と、それに関するやりとりが理由なのだとは思いますが)

まとめ

ここまで書いた通り、本大会は勝負所の三国峠は観戦禁止なのか不明(グレー)であった。

その上、大会公式HPに判断基準となる記載がなかったことが、議論を大きくしたように感じます。

今回は、コロナウイルスの感染拡大によって大会の観客有無が不透明であったこと、さらに観戦の自粛要請を受けて情報の発信・更新ができなかった面はあると思います。

ただ、今後このような規模の大会が開催されるのであれば、キチンと大会HPに観戦に関するルールが書いてあった方が良いと感じました。

そして、三国峠に関しては事前抽選制・チケット制etc含め、どうにか有観客でのレース主催を期待したいと思います。

その為にファンができる事は、まずは自治体にお金を落とす事でしょうか。

自治体がレース開催のするしないを判断するにあたり、当然メリットデメリットを天秤にかけます。

道が塞がる手間がかかる人手をとられる。

人は集まり盛り上がれど、収益的にはマイナス。

これでは、余程スポーツに理解のある地域以外ではレースは出来ないように思います。

なお、今年は、コロナウィルスの感染拡大に伴い、早々に2021年のジャパンカップ中止がアナウンスされました。

早く希望する人にワクチンが行き渡り、自転車レースやコンサートイベントが開催される日が来ることを期待したいです。

2022年こそは、宇都宮の街で2020・2021年の分までたくさん飲み食いしたいです。

2019年ジャパンカップにて。モレマから貰いました

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