Bianchi Specialissima 機材

Bianchi Specialissima 軽量化の道


先日、ビアンキのスペシャリッシマが納車されました。

少し乗ってみた印象としては、とてもポジティブな要素の多い車体でした。(とはいえ、ちょっとしか乗ってないのでインプレ的なものは別途)

今回は、それよりも先に、目先の問題をどう解決すべきかについて書いてみようと思います。

目先の問題とは、「重量」。

なお、結論からいうと「重量を気にするなら、そもそもスペシャリッシマはおススメできない」と言えます。素直に、他社の軽量フレームから探した方が良いと思います。

ペダル・メーター込み7.9kgという現実

ことの発端は、納車前にショップスタッフから来た1通のDMでした。

「例のアレ組み上がったよ。ペダルレスで7.4kg。思ったより軽く仕上がったね」と。

ペダルレスで7.4kg…頭では理解していたものの、実際目の前(画面の中ですけど)に突きつけられると辛い…

エモンダのリムブレーキモデルが6.6kgでしたので、既に0.8kgの重量化です。ここにAssiomaのペダル・ガーミンやらなんやらで400gは増えるので、計算上7.8kgくらいの重量となります。

最終的には、実測で7,875g。7.9kg弱となりました。

実際の重量構成をエモンダと比較すると、このようになります。

なお、表の見方は

  • No1~27:カタログ重量
  • 29:実測重量
  • 28:カタログ重量の合計と、実測のギャップを「その他」として集計

としています。

28番「その他」は、ヘッドパーツやらRDの台座etcの重量が含まれ、それ以外はカタログ値との誤差修正値となります。この値、エモンダは180gで「それっぽい」数字になるのですが、スペシャリッシマは何故か438gもあります。

1〜27のカタログ値について、サイズ違いに伴う差異が出る(例えば、ステムのカタログ値が100mmの場合、私は120mmのものを使用しているので、カタログ値より重くなる)事は理解していますが、それでもスペシャリッシマの438gは重すぎないか?

どこかに、カタログ値と実測で大幅にズレがあるのでしょう。コンポは全てシマノですから、大幅なズレは考えられません。ホイールも、100g単位でズレるでしょうか?このホイールは、リムテープが不要のモデルです。

ここは想像ですが、公表値は「未塗装」なのかなーと。何が未塗装なのかは、野暮なので書きませんが、たぶんそういう事だと思います。

 

本題に戻ると、1gに拘るつもりは有りませんが、1,200g増えるのは正直困ります。重量は、自宅にZwift専用機と化した2009年式システムシックス(6800アルテグラ組)よりも重いという事になります。

ディスク化・ワイヤー内装でエアロ化したとは言え、気持ち的にコレはキツイ。

このような経緯のもと、「最低でもシステムシックス以下。出来ればペダル込み7.4kg」を目指す事にしました。

なお、7.4kgという数字に特別な意味はありません。朧げながら7.4という数字が浮かんできたので、ひとまず7.4としました。

カタログ値で7.4kgをシミュレーションした結果

大きく表示する場合はこちらより

24万円弱程投資したところで、496g軽量化し、車体重量を7.4kgを(ほぼ)達成しました。

なお、1番右の列は、「1g軽くするために幾ら必要か」を示しています。数が小さいほど「軽量化のコスパが良い」という事になります。

 

詳細を見ると、サドルとハンドルは廉価品が使われているので、ここは伸び代があります。

ステムも非常に重いので交換したいところですが、フル内装の為簡単に交換する事はできません。現実的には、次のオーバーホールのタイミングとなりそうです。もしくは、オルトレに付属するステム一体型のハンドルを使えば、簡単に軽量化ができると思います。

 

それ以外は、原則デュラエース化。極端な軽量部品は、今回は一旦除外しました。

クランクは、デュラエース化しても殆ど変わりません。目立つ部分なので交換を考えていましたが、費用対効果が無さすぎます。もしSramのRedを入れれば、もう少しお得に軽量化できるかもしれません。

また、重量という観点だけで言えば、パワーメーターをクランク型に変更し、ペダルをシマノやルックのハイグレードのものにするという方法も考えられます。

何にしても、とにかくお金が掛かります。あくまでも現状把握にすぎず、実行に移すのは交換のタイミングでチェーンとカセットをデュラ化くらいでしょうか。

6.8kgに拘るのであれば、別モデルを。

ヒルクライムで本気で優勝を目指したいのであれば、デュラエース組はマスト(これだけで、単純にアルテグラ比で-299g)。

そこに、上記の通りハンドル周りに裏技を使って何やらやって、ようやく7.2kgです。

この車体に言及したメディアの記事を読むと「軽量モデル」「山岳向け」といった文字が目に入りますが、ディスク仕様に限定しても、もっと軽量に仕上がる車体は多数存在します。

広島店のブログによると、このフレームでも6.8kgに限りなく近い数字に仕上げることはできるようですが、カタログ値を単純に足し算する限り、ペダルレスだと思われます。

実際、上記表の組み合わせでフレームだけをスペシャライズドのエートスにすれば、ペダル込みで6.5kgくらいの重量に仕上がります。

 

私は「こんなはずじゃなかった」では無いので、本件については納得しています。

しかし、冒頭に記載した通り「軽量化に拘る」「6.8kgやそれ以下を目指す」のであれば、別のフレームを購入した方が良いと思います。スペシャリッシマの良さは、そこじゃないのだろうと思っています。


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