2022年末に購入した、シマノパワーメーター型クランク(以下FC-R8100-P)のデュアルレコード記事第2弾です。第1弾は、こちらよりどうぞ。
前回の記事では、パワーの出し入れが少ないペース走のログを中心に検証しました。
今回は、インターバルトレーニング系のログを、Saris H3のパワーデータと比較していきます。また、思うところがあり、今回はAssioma DuoとFC-R8100-Pのデュアルレコードデータも載せていこうと思います。
なお、特段の記載がない限り、全ての走行データは事前にメーカー指定の方法でそれぞれゼロ校正を実施後のデータです。
Shimano FC-R8100-PとSaris H3のデュアルレコードデータ
2023.4.13 3分インターバル走
紫が、FC-R8100-Pです。3分のVo2Maxインターバルトレーニング6本で、奇数セットがアウターリング・偶数セットがインナーリングです。
やはり?、インナーリングで走行時にパワーの上振れを認めます。
2023.4.19 5分インターバル走
紫が、FC-R8100-Pです。5分のVo2Maxインターバルトレーニング5本、Zwifterにはお馴染みのゴルビーです(なお、途中で力尽き3本半しか出来ず)。こちらも、奇数セットがアウターリング・偶数セットがインナーリングです。
アウターのセットは気になりませんが、偶数セットのインナーリング時はパワーの上振れを認めます。
2023.4.21 30:15インターバル走
紫が、FC-R8100-Pです。Vo2maxを強化するショートインターバル。本当は3セットやりたかったのですが、力及ばず。1set目をアウター、2セット目をインナーリングで。
上振れ云々もですが、インナーリングではERGモードonのショートインターバルはやり難いです。あまり有意義なデータとは言えず。
Shimano FC-R8100-PとAssioma Duoのデュアルレコードデータ
Sarisとギャップが発生する事はある程度把握できたので、試しにZwiftのパワーソースをSaris H3からAssioma Duoに変更してみました。
と言うのも、実走で使うのはAssiomaだからです。個人的には、Sarisとの乖離よりこちらの方が重要です。
2023.4.11 Zwift20分走
紫が、FC-R8100-Pです。
10分まではほぼピタリ一致。11分で謎のロスト?によりガクっと平均パワーが落ちていますが、20分に向けて持ち直しています。
ただ、グラフを見てもどこのデータが欠落したのか、よく分かりません。11分以降の乖離度合いは、このデータは見ても仕方ない気がします。
2023.4.25 Zwift Race
紫が、FC-R8100-Pです。
ズレがあるか?と言われたら多少はあると思います。ただ、2つのパワーメーターそれぞれの計測誤差を考慮すれば、ほぼ一致していると言っても問題ない値だと思います。
18分程度のヒルクライム区間(インナーギア使用)がありながら、この一致度合いは少々驚きました。
2023.4.30 実走20分走
ここまではローラー台での数字を比較してきましたが、最後の1つは実走のデータです。
場所は、六甲山東ルート。最後の交差点を超えてから山頂までの、約20分でデータ取りしました。前半17分程度はずっとインナー、最後の3分程度だけアウターです。
紫が、FC-R8100-Pです。
1分etc短時間のAveパワーには乖離を認めますが、20分平均ではほぼ一致しました。ヒルクライム中、Lap Aveパワーを表示する目的であれば、シマノのパワーメーターもある程度は使えるかな?と言う気はします。まだn=1ですが。
まとめ
上記の結果を見ると、どうもFC-R8100-PとSaris H3の差が大きく、Assiomaとのギャップは小さいようにも見えます。
これが何を意味するのかは、まだ掴めていません。ただ、この1年実走・レースではAssiomaのパワーメーターを使用してきました。その意味で言うと、個人的はSarisとの一致度合いより、Assiomaとの一致具合が重要です。
上記データをみてどの様な判断をするかは各人で分かれると思います。私は、手元にあるAssioma DuoとFC-R8100-Pの数値差を見る限りでは、FC-R8100-Pはそこまで悲観する性能ではないのかな?とも思います。もちろん、すでに買ってしまったからと言うバイアスは掛かっていますが。
トレーニング(特にZwift)をすればデュアルレコードのn増しは幾らでもできます。今後も、FC-R8100-PとSaris H3・FC-R8100-PとAssiomaのデータを取り続け、比較検証をしていく予定です。