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ボントレガー トリプルエックス ロードシューズ (Bontrager XXX Road Cycling Shoe )2年間使用レビュー


表題の通り、Bontrager XXX Road Cycling Shoe (ボントレガー XXX ロードシューズ)を使ってから約2年が経過しました。なお、購入したのは41サイズです。

購入当初はブログをやっていなかったので、ファーストインプレッションは有りません。本投稿は、丸2年使ってみた長期目線でのレビューです。

いつも通り先に結論からいうと、私の足には凄く合っているシューズでした。

そして、一番申し上げたいのは「次回シューズ購入の際に、TREK(Bontrager)を選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?」という事です。

後述しますが、先日別メーカーのシューズを購入しました。そのシューズも非常に気に入ったのですが、別の製品を使うことで、本製品の良さを改めて実感することが出来ました。

本投稿が、どなたかの参考になれば幸いです。

購入の経緯

約4年?ほど使用したSidi Ergo3のラチェットが、ヒルクライムレース当日に壊れてしまったからです。当日はシューズカバーを着用して走りました。また、後日ワイヤーも切れてしまいました。こちらは、後日修理しました。

まだ使おうと思えば使えなくはありませんでしたが、全体的な磨耗・経年劣化も気になっていました。

そして、「じゃあ次のシューズどうしよう?」と考えた時、当時は(今もか)TREKのEmonda SLRに乗っており、自然と「TREKブランド(Bontrager)のシューズ、1回試してみようかな?」という考えに至りました。

なお、同時並行でボントレガー製品以外も試着・検討はしていました。2年前の事なので若干曖昧になっていますが、

の5足だったと記憶しています。

これらの試着の後、TREKのサザンモール神戸六甲店でBontrager XXXに手持ちのインソールを入れて試着をしたところ、フィット感が最も良好に感じました。

そして何より、限定カラーの白×ネイビーがラスト1足(通常カラーは、白×黒)。「限定」の誘惑もあり、そのまま購入というのが、購入に至った経緯です。

Bontrager XXX レビュー

前提条件として、

  • Sidi Ergo3 Carbon 41
  • Lake CX332 41.5
  • 先日購入したSpecialized Ares 41

これら手持ちのロード用シューズと比較しています。

インソールは、全てSpecialized BG SL FOOTBEDの青。その下に、同社のBODY GEOMETRY INTERNAL WEDGESのオレンジを2枚ずつ入れています。

この組み合わせは、Sidi着用当時にRetulを受けて「コレがベスト」と算出された仕様です。従って、シューズを替えたのであれば、上記組み合わせも微修正を加えた方がよい可能性は有ります。(今のところ問題を感じておらず、修正していません)

また、Lake CX332に関しては、熱によるヒールカウンター成形は施工しておらず、純正のまま使用しています。

そして、当方の足スペックですが、普段のスニーカーは26.5cm。自転車用シューズは、0.5cm落とす事が多いです。
土踏まずは未発達で潰れていますが、甲高幅広では無い部類だと思います。シューズメーカーによってはワイドモデルのラインナップがありますが、通常モデルの方がフィットします。

Bontrager XXX 良かったところ

つま先周りのフィット感が、自分に合っていた

「人それぞれ足の形が違うので、試着してみてください。」最終的にはそうとしか言いようが無い話なのですが、私の足とインソールの組み合わせには、最もフィットしていると感じます。

購入後、1回クリートの位置合わせだけをして200kmのブルベに投入しましたが(かなり無謀)、痛み等は全く出ませんでした。かといって、ヒルクライムレースのような短時間高強度の使い方でも、剛性不足は感じません。

なお、着用感が良い順に並べると

  • Bontrager XXX = Specialized Ares
  • Sidi Ergo3 Carbon
  • Lake CX332

と感じました。下に行くほど、足の指の根元辺りの厚みがキツく感じます。並べてみると、(あくまで私にとっての着用感の順であり、靴の性能とは関係ありません)

Lakeだけ41.5ですが、一番キツく感じます。

逆に言えば、シムを挟まない人であれば、Bontrager XXXは指の付け根に上下のゆとりが出来てしまい、気持ち悪く感じるかもしれません。(足の厚みも人それぞれなので、お手持ちのインソールを持参して、試着してみてください)

クリート取り付け位置が自分に合っている

購入当時はShimanoのペダル、今はLook(Assioma)を使用していますが、どちらもシューズの中央にクリートを取り付ける事が出来ています。試着段階では、Specialized S-Works7も着用感は良かったのですが、クリート取り付けボルトが後ろ過ぎると感じ購入を断念しました。

Bontrager XXXは、Specialized製品と比較してクリートを浅く取り付けることが出来るので、クリート位置が前目を好む人には適していると思います。

このようにSpecialized(右)はクリートを一番前につけていますが、ボントレガー(左)は、まだ前方向への調整しろがあります。

他社トップモデルと比較すると、安価

定価は、2022.9月末時点で44,000円(税込み)です。安い?高い?と聞かれれば勿論高いのですが、他社のトップモデルと比べると安価な部類に入ると思います。

なお、2019年本製品リリース時の製品紹介記事によると、当時は約40,000円(税込み)だったようです。2020年に私が購入したときは…覚えていません。

Bontrager XXX イマイチなところ

通気性は今ひとつ

Specialized Aresを購入する前は、手持ち3足の中では最も通気性が良いと感じていたのですが、Specialized Aresを購入して2番手に順位を下げた印象です。来夏のトレーニングは、Specialized Aresを使いたいと思います。

通気性順に並べると

  • Specialized Ares
  • Bontrager XXX
  • Lake CX332
  • Sidi Ergo3 Carbon

と感じました。

これは、Specialized Aresと違い、アッパーにメッシュ素材が使われていない事によると考えています。

ただ、2シーズン使用した印象として特に「暑い」とは感じませんでした。Specialized Aresを履いたとき「涼しいな」と感じたので、「相対的には暑い」という話。重箱の隅レベルでいえば「イマイチ」に区分されますが、決して不満という印象ではありません。

ヒールパーツの取り付け方法

これもSpecialized Aresを購入する前までは特に疑問に思わなかったのですが、多くの製品と同様に「靴の外側から」ネジ留めする仕組みになっています。よって、定期的に点検しないと、このようにネジの頭が潰れて取り外しが困難に。

「Specialized Aresを購入する前までは」と記載したのは理由があって、Specialized Aresは「靴の内側から」ネジ留めする仕様となっています。

これ、全メーカーこの仕様にすべきじゃないでしょうか?特許etcで、出来ない事情があるのでしょうか?

ここはBontrager XXXの記事なので多くは記載しませんが、Specialized製品は気の利いた設計をするなぁと感心しました。

TREKユーザーでなくてもオススメ

ここまでは使用感を記載しましたが、この投稿の一番の主旨は、「次回シューズ購入の際、TREK(Bontrager)のシューズも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?」というものです。

先日「別の製品も試してみたい」という気持ちと、「キャンペーンで安くなっていた」という理由でSpecializedのAresを購入しました。その前にはLakeのシューズ(こちらは、知人から未使用品を格安で譲って貰いました)も一時期使っていましたが、全体的な満足度はBontrager XXXが上回りそうな印象です。

とはいうものの、Bontrager製品はTREKを専門に取扱うショップに出向かなければ、なかなか手に取る事が出来ません。経験上、大手自転車量販店etcで在庫している店舗は、殆ど無かったように思います。
そうなると、ユーザーは自ずとTREKバイク購入者もしくはTREKに興味がある人に限られがちです。

「このシューズが、そのような理由から陽の目を見ないのは勿体ないのでは?良くも悪くもロゴは控えめですし、TREKユーザーに限らず色々なバイクのユーザーに合うのでは?」と思い、本記事の作成に至りました。

まとめ

このような記事を投稿しておいて最後にそれ言うか?って感じもしますが、シューズのインプレ・レビューというのはどこまで役に立つのか、非常に疑問はあります。

その理由は

  • サイズ・重量くらいしか「カタログ値」が無いので、実物を見る・試す必要性が高い
  • 足の形は人それぞれなので、自転車本体以上に合う合わないがハッキリする

からです。購入後、自転車本体のように「ハンドルやステムでサイズを微調整」「ホイールとタイヤで剛性を自分好みに調整」ということが、(ほぼ)出来ません。

また、フィット感に関わる情報がサイズ程度しか公開されていないので、「カタログ値」だけでは自分に合う合わないの判断のしようがありません。結果、どうしても店舗に赴いての試着が必要です。

肌感覚として、トレックユーザーの方以外でボントレガーのシューズを履いている方を滅多にお見かけしませんが(そもそもボントレガーのシューズをお見かけしない?)、シューズをお探しの際はトレックの直営店・正規取扱店にも足を運んでみてはいかがでしょうか?という記事でした。

シューズの選択肢を広げるという意味あいで、本記事が参考になれば幸いです。


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