交通事故

ロードバイクで交通事故に遭った話 vol.1 事故の流れ編


ロードバイクやサイクリングを趣味とするとき、最も懸念する事の一つが「交通事故」では無いでしょうか?

もし加害者になった場合、程度によっては残りの人生一生をかけて被害者・ご遺族への償いが必要になります。自分が被害者の場合、家族・職場へ多大な心配・迷惑を掛けてしまいます。人によっては、後遺症が残る・仕事続けられないetcの理由で、事故後の生活が一変してしまうかもしれません。

私は数年前、ロードバイク乗車中交通事故に遭いました。10:90の、被害事故です。
内容としては決して自慢できる事では無く、記事として公にするのは良いことなのか?とも考えました。

一方で、SNSでは事故に関する投稿をしばしば目にします。そして、その投稿には心ないコメントや的外れに見えるアドバイスが書き込まれ、余計に困っている(であろう)方も見受けられます。

そのような事もあり、一つの例として私の事故の経験を共有することで、「交通事故被害に遭ってしまった方の何かのお役に立てれば」と思い、本記事の執筆に至りました。

この記事が必要の無い世界になれば、それが理想です。ただ残念ながら、公道で自転車や車に乗る以上、交通事故に遭う確率をゼロにすることはできません。

事故の状況

絵が上手すぎて伝わらなかったらすみません()

 

事故現場は、信号の無いT字路交差点。緩やかに右カーブしていますが、見通しは良好。当日は晴天。

私は、片側一車線の優先道路を自転車で走行、制限速度は40kmです。加害車両は、軽4輪。T字に合流する側の路地で、非優先道路。交差点手前には一時停止の標識あり。

  1. 私の進行方向50mほど先の信号が赤になっており、信号待ちの車列が出来ているのが見えました。左手の路地には、左折待ちの(私と同じ方向に行く) 車Aと、その次の車B(私とは反対方向にいく。加害車両)が右折しようとしている事を確認しました。
  2. 交差点までの距離や自車速度etcを総合的に考慮し、交差点を通過する順は「私→A→B」 or 「A→私→B」のどちらかが妥当であり、「A→B→私」では無いと判断しました。(後述しますが、この判断は間違っていませんでした。)
  3. 左折待ちのAが顔を出てきたときに接触しないよう、後続車が来ていないことを確認してから進路をやや中央寄りに移しました。その直前、Aとその後ろにいるBも、こちら側を見ている事を確認しました。
  4. 路地から、Aが自分の前に左折で合流しました。なお、無理に割り込まれたという感覚はありませんでした。この時点で私は、1の時点でBには既に存在を認識されていると判断し、「A→私→B」の順で交差点を通過しようとしました。
  5. しかし、どういうつもりだったのか、Aに続いてBも交差点に進入して、右折を始めました。結果、左車線の中央辺りで、私の自転車左後ろ側とBの左前バンパーが接触し、事故が起きてしまいました。

なお、1~5迄の一連の流れは、実際には1~2秒程度の話です。

本来なら、どうあるべきだったのか

この場面、この交差点を通過する優先順位は、「自転車>車A>車B」です。周囲の状況次第では、「車A>自転車>車B」の場合もあるかもしれません。

今回は後者の「車A>自転車>車B」の順番で交差点を通過するパターンでした。車Bは、私が通過したのを確認してから交差点に進入すべきでした。

これは「私が自転車に乗っていたから」では無く、私が仮に車AだろうがBだろうが、上記の優先順位だと考えています。交通ルール上も、優先道路と弱者優先の観点から上記の順位になるものと思われます。

また、警察官を交えた事情聴取と、その後の加害者からの電話でも「不注意で自転車に気がつかなかったのでぶつかった。無理に割り込む意図は無かった」との事でした。

以上より、「車A→私→車B」の判断は、一般的にも間違いでは無かったと考えられます。

ドライバーがこちら側を向いていたから、認識されていると思った

これが、いま振り返って思う、私の落ち度です。

2の時点でBが反対車線を見ていれば、また違った判断・行動になったと思います。この時も確認がとれたつもりだったのですが、そこが甘かったなぁというのが反省です。

後日結果論的に言えば、「Bが出てくる可能性をもっと考慮した行動をすべきだった」といえます。

再発防止の為に、あなたはどうしますか?

後述しますが、警察署で(ほぼ確実に)この質問をされます。非常に難しい質問ですが「もっと注意します」という、答えになっていない回答しか出来ないのが正直なところです。

人身事故に遭うと、後日警察署から呼び出しを受け、署に出向く必要があります。(入院が必要だったり、旅行先etc遠地だった場合の対応は把握していません、すみません。)

目的は、警察官が作成した事故実況見分書の内容確認です。この調書確認の際、警察官から「この事故を起こさない(被害に遭わない)為に、あなたは何か出来ることはありませんでしたか?」と聞かれます。

私もイイ歳をした大人ですので「優先道路を走っていたので、私は何も悪くないです」とは言わず、「路地にいる車の動きに、より一層注意します」と回答しました。

ただ、現実問題として限界があるのではないか?と警察官に確認したところ、

「路地(非優先道路)から出る側に、優先道路の交通を妨げない義務・事故回避の義務があります。本件、現実的にはあなたが出来ることは限りなく少なかったとは想像されます。ただ、事故の調書に再発防止の欄があるので、聞かざるを得ない事をご理解ください」との事でした。

私は、クルマも運転します。自分が自転車だろうとクルマだろうと、優先道路を走行中に路地やコンビニetcの駐車場から鼻先を出す車に遭遇する場面など、無限に存在します。

その際、脇から出てくるドライバーがこちらを向いていなければ、注意レベルを最大限に引き上げ、事故回避のために停止・回避する事を最優先に想定します。ただ、ドライバーがこちらを見ている(顔が向いている)場合、常識的な注意力を保ちつつ、周囲の交通状況etcを総合的に鑑みて通過 or 停止の判断をすることになります。

すべてのシチュエーションでこちらが問答無用に停止すれば、確かに路地からの事故は避けることが出来るかもしれません。ただ、その頻度や周囲の交通事情を考慮すれば、現実的ではありません。

交通事故に遭ってから解決までの、大きな流れ

事故に遭ってから解決(和解)までの、大きな流れ・手続きを記載します。

必要な期間は、人によって異なりますが、物損事故を最短で手続き出来れば、2週間〜1ヶ月以内に終わると思います。人身事故であれば、ケガの治療が終わるまでは示談交渉が始まらないため、ケガの治療の期間+最低1ヶ月程度は掛かると思っていた方が良さそうです。

事故当日にやること

  • まず110番で警察に連絡。ケガ人が居れば、躊躇わず119番で救急車を。
  • 警察の到着を待つ間、被害者と加害者で連絡先の交換・免許証の交換(写真撮影)をする。出来る範囲で、現場の写真も撮影できれば尚可。(これは、事故当事者双方の怪我や周囲の交通状況が許せば、です。無理にする必要はありません)
  • 警察到着後、免許証etcで双方の身分を確認。事故の実況見分をする。
  • 警察官から、「物損事故 or 人身事故 どちらで取り扱うか?」という質問があります。これは、余程の理由がなければ人身事故として処理した方が良いと思います(詳細はこちらより)。
  • 人身を選択した場合、警察官の応援が来て、さらに詳しく実況見分をします。
  • 実況見分が終われば、解散です。なんらかの方法で、自力で帰宅します。

事故当日〜翌日にやること

  • (一般的には)相手方から、謝罪の電話があります。
  • 相手方の保険会社(物損担当者)から、電話があります。自転車の弁償に関する手続きの説明を受けます。後日、書類に記入捺印して返送。
  • 相手方の保険会社(人身担当者)から、電話があります。怪我の治療に関する手続きの説明があります。(こちらは、人身事故扱いにした場合のみ)
  • 自分の保険会社に、交通事故に遭った旨の電話を入れます。契約内容次第で、保険金が出る・弁護士の斡旋etcの説明があると思います。

事故翌日以降にやること

人により順番の前後はあると思いますが、やるべき事を列挙していきます。

  • 自転車被害額の算定:保険会社が指定する「アジャスター」と呼ばれる専門業者さんが、自転車の価値を算定してくれます。詳細はこちらにて。
  • 通院先の決定:ケガの治療で病院に行く場合、行く病院を自分で選び、相手方保険会社に連絡を入れます。救急車で運ばれたetcであれば仕方ありませんが、勝手に病院に行くとその後の手続きがややこしくなります。詳しくは、こちらにて。
  • 警察署に行く:実況見分調書の内容を確認し、内容に納得できれば署名捺印します。
  • 通院する:怪我が治るまで、病院に通院します。必要であれば、手術・入院が必要です。

事故に関するお金のこと

まとめ

上記の通り、たとえ法律に則って自転車で走行をしていても、交通事故に遭う可能性はあります。

「優先道路を走っていた俺は、なにも悪くない」と言いたいのではありません。

「交通弱者だから〜」とか「優先道路」といったルールは、事故の過失割合判断の場面で被害者を守ってくれますが、事故の物的被害そのものからは守ってくれません。

最近、自転車メーカーからもデイライト(自転車に乗るときは日中でもライトを点ける)の啓蒙がなされています。

私は、事故当日はライトを点滅で自転車に乗っていました。

「点滅だから事故に遭った。点灯していれば事故に遭わなかった」かは分かりませんが、今後も日中であろうとライトを点けて、被視認性を高めて自転車に乗ろうと思います。

長々と書きましたが、本当に大変なのは、ここからです。まだ、事故当日です。つづく。


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