交通事故

ロードバイクで交通事故に遭った話vol.2 事故後にやる事編


以前投稿したとおり、私はロードバイク乗車中に交通事故に遭ったことがあります。事故の詳細は、こちらをご覧下さい。

この投稿では、交通当日以降のやるべき事について、細かく記載していきたいと思います。

結論から先に言うと

  • よほどの理由が無い限り、人身事故として処理すべきです。事故翌日以降に、人身に切り替えることも出来ます。理由は後述。
  • 事故後少なくとも3日以内に、一度病院に行くべきです。後から「痛い」といっても、治療費を相手に支払って貰えない可能性があります。
  • 経験上、お仕事をされている方であれば、通う病院は職場近くの病院をお勧めします。理由は後述。
  • 会計待ちをせずに済むので、治療費は立て替えではなく、事前に相手方保険会社請求にしておく事をお勧めします。
  • 経験上、当面電話での連絡が増えます。スマホの料金プランは、一時的に通話料無制限プランへの変更をお勧めします。(2022.07.31 new)

事故当日にやること、やったこと

事故直後

事故は、「交差点を直進する私の左側に、路地から出てきた軽トラがぶつかった」というものです。運良く落車はせず、右足を着いて止まることができました。ただ、その際に右足を捻ってしまいました。加害車両は、直ぐにその場で停止しました。

  • 即救急車レベルの大ケガをしなかったこと
  • 加害者が逃げなかった事
  • 加害者が保険に加入していたこと(今回、相手はとある会社のクルマでした)

これは、不幸中の幸いでした。

110番をして「クルマと自転車の事故が発生したこと」「電話主は、自転車側であること」「大けがをした人は居ないこと」「事故の場所」を伝えます。
(警察官が質問をしてくれますので、余計なことは言わず、落ち着いて質問だけに答えれば良いと思います。)
警官の到着を待つ間、加害者の免許証と加害車両のナンバーを、スマホで撮影しました。

警官到着後、「加害者 → 私」の順で、それぞれ事故の概要を説明しました。(向こうがどのような説明をしたかは、分かりません。聞こえない位置で待機させられます)

  • 事故は何時頃に起きたのか?
  • 事故の概要を説明
  • それぞれ、どのくらいのスピードが出ていたか?
  • 道路のどこでぶつかり、どこで止まったか。
  • 怪我は無いか?
  • 自転車の損傷度合いはどの程度か?

を聞かれたと、記憶しています。(抜け漏れがあるかもしれません。)「車道のどこで衝突し、どこで止まったか」を何回も念入りに確認された事が、印象に残っています。


上記の質問と回答が終わると、警察官から下記の説明を受けます。

  • 現時点では、この事故は物損事故として処理をはじめている。
  • ただ、お怪我をされたかもしれないとの事なので、人身事故に切り替える事も出来る。これは、被害者に選択権がある。
  • 人身事故へ切り替えるかどうかは、本日より1週間以内を目安に判断し、その旨を警察署まで連絡頂きたい。
  • もし人身事故に切り替える場合、より詳細な現場検証を行う必要がある。
  • 現場検証を行う場合、あなた(私のことです)に立ち会って貰う必要がある。今から現場検証を行う場合、すぐに警察官の応援を要請し、実施する。日を改めて行う場合は、後日この事故現場までご足労頂くことになる。

私は、足の痛みにそこまでの緊急性は無いと判断し、今から人身事故処理に切り替え現場検証を希望する旨を伝えました。

数十分後、応援に来た警察官から先ほどと同じような質問をされ、追加で「自宅に帰れそうか・加害者と連絡先を交換したか」を確認されました。加害ドライバーは、未だパトカーの中で警察官から質問を受けているように見えました。

事故発生からおよそ1時間程度で、現場検証迄が終わったと記憶しています。

事故当日、帰宅後にやったこと

自分の保険会社に電話をする

自宅に帰宅した後、自分が契約する保険会社に、交通事故に遭った旨の連絡を入れました。怪我の有無・程度の確認と、休日の為詳細は月曜日以降に担当者から連絡が入る旨の説明がありました。

加害者から電話がある

加害者ご本人から謝罪の電話があり、後ほど保険会社から連絡が行く旨の説明がありました。

程なくして、相手方保険会社からも電話が来ます。事故に対するお見舞いと、月曜日以降に担当者から連絡が行く旨の説明がありました。私は、自転車の弁償に関する担当者と、怪我の治療に関する担当者が分かれている事を、このとき初めて知りました。

事故翌日にやること、やったこと

事故翌日、計5件の電話がありました。極力昼休み中に済ませるよう努力はしましたが、現実的に不可能です。慣れない単語や説明も多く大変でした。以下、概要です。電話が多くなるので、この時点でスマホの料金プランを一時的に通話料無制限のプランに変更しておいても良いかもしれません。

相手側保険会社の人身担当者から、電話がある

電話にて、以下の説明を受けました。

  • 事故とケガへのお見舞いとお詫び
  • 通院する場合、通院予定の病院名を事前に保険会社に連絡すること
  • 通院した場合、1回目の診察時に、医師に診断書を作成してもらうこと
  • 治療費の立て替え、慰謝料支払いの手続きに関する説明
  • 後日、上記内容に関する同意書が送られてくるので、記名捺印して返送すること

相手側保険会社の物損担当者から、電話がある

電話にて、以下の説明を受けました。

  • 事故のお見舞いとお詫び
  • 壊れた自転車に関しては、査定額に基づき弁償する。ただし、保険会社は自転車に関する細かな事(消耗品や部品の互換etc)が分からない。よって、査定業務は外部機関に委託している。その機関が「○○円」と査定した金額を、原則そのままお支払いする。
  • 査定機関に電話をして貰うよう手配したので、査定する日時・場所の調整は二者間でお願いしたい。
  • 査定金額と過失割合が決まれば、そこから10日以内にはお支払い出来る見込みである

自転車査定機関からの連絡

電話にて、以下のやりとりをしました。

  • 挨拶と、事故のおおまかな概要を説明
  • 現物確認、査定をする日時と場所の相談

事前に、自転車を購入したショップにお願いをしておき、平日のショップ営業時間内にスタッフさんと3人で自転車の確認・査定をして貰う事としました。このような事があると、実店舗で購入して良かったなぁと思います。

自分の保険会社(人身担当)から、電話がある

電話にて、以下のやりとりをしました。

  • 事故のお見舞い
  • 契約内容に照らして、現状使えるサービスの内容説明と諸手続の説明

こちらからは、加害側保険会社の会社名と担当者名をお知らせしました。
今回は、事前に完治するまで相手方が治療費を支払う旨の連絡があり、結果的にもその通りになりました。自分の保険からは、弁護士費用保障特約と、交通事故のお見舞い金サービスを利用しました。

自分の保険会社(物損担当)から、電話がある

  • 事故のお見舞い
  • 契約内容に対して、今回の事故(被害事故)で使える特約etcは無いこと
  • ただし、相手保険会社の説明に対して、間接的な助言は出来ること(相手保険会社との直接交渉は出来ない)

以上の説明がありました。

事故後1日か2日で、これだけの人とこれだけのやりとりをする必要があります。向こうは仕事ですから、日々のルーチンでしかないでしょう。しかし、素人が一つ一つ用語や流れを確認しながらこの対応をするのは、とても労力が必要です。

通院について

通院にあたってのポイント

  • 通院するのであれば、自宅では無く職場近くの病院・クリニックがオススメです
  • 少なくとも初回は、医療機関(整骨院・接骨院ではダメ)の受診が必要です。手続きに必要な診断書は、医師以外書く事ができないからです。
  • 会計待ちをせずに済むので、治療費は事前に相手方保険会社支払いにしておく事をオススメします。

通院概要

事故翌日の定時後、事前に保険会社へ連絡した自宅近くの整形外科に行き、診察を受けました。レントゲンとエコー検査をして、「骨折は無し。足首を支える靱帯の捻挫」とのこと。
先生からは「1ヶ月程度定期的に通院をして、超音波をあてる治療を受けること」という指示を頂きました。

ケガの治療については、上記の整形外科に2~3日に1回のペースで通院しました。診察券を受付に出してカルテを受け取り、リハビリスペースに直行。患部に超音波を8分?あてて、終了です。超音波の機械がひとつしかないので、待ち時間が発生する場合もあります。

会計は、相手方保険会社が後日支払うため、待つ必要はありません。治療が終われば、直ぐ帰宅できます。

この通院でネックになったのが、クリニックの診療時間です。受付手続きの都合上、遅くとも18時50分までに到着していなければなりませんでした。私は、平日は大抵19時近くまで仕事をしていたため、通院のためにやむを得ず仕事を一旦切り上げなければなりません。その分は、休日や翌朝早めに出勤して対応せざるを得ません。通院そのものより、通院のために仕事を工面するのが、大変でした。

職場の近くであれば、治療だけ済ませて仕事に戻ることも出来るので、通院するのであれば職場近くの病院・クリニックをオススメします。(治療内容によって、所要時間は変わると思います。医師にご確認ください。)

なお、ケガについては1ヶ月半程度で違和感も無くなり、最後に医師の診察を受けて治療は終了しました。

自転車の査定について

査定のポイント

  • 査定は、車体の定価から使用期間分を減価償却して「フレーム・ホイール・ハンドル」のように、部品毎に金額を決定する
  • ウェアやヘルメットの様な用品も、事故によって破損すれば弁償(査定)対象です。
  • タイヤやチェーンといった消耗品、事故で壊れなかったもの、次の自転車に使いまわせるであろうものは、査定対象外です。
  • 自転車は、自動車の様に「破損箇所を修理する」のは一般的ではありません。1度でも事故で強い衝撃が加わった自転車は、原則全損です。
  • もしリムブレーキの自転車で事故に遭った場合、仮にフレームだけ弁償されても「自転車」として成立しません。ホイールやブレーキといった「ディスクブレーキのフレームには流用できない部品」についても、「損害を受けた」という認定を貰い、弁償対象に入れて貰うよう交渉してください。

査定概要

事前に電話で打ち合わせをしたとおり、私が自転車を購入したショップの中でスペースをお借りし、査定をして貰いました。自転車を組んで貰ったスタッフさんにも、一緒に立ち会って頂きました。

査定は、定価に対して使用期間や磨耗度合い、中古市場価格より総合的に判断するとのことでした。領収書は要求されませんでしたが、購入時期も部品毎に質問されました。

購入時期について、分からない物は分からないと回答しましたが、適当なことは言わない方が良いと感じました。査定の担当者さんも自転車を趣味(&仕事)にされており、日々様々なコンディションの自転車・部品を目にしていらっしゃいます。部品の磨耗状態etc相当細かく見られていましたので、購入時期や価格について嘘をついても、バレると思います。

実況見分書の確認

実況見分書確認のポイント

  • この見文書に書かれた内容が、「事故のすべて」となり、過失割合etcを判断する資料となります。内容に少しでも事実と異なる箇所があれば、再記載をお願いすること。速度・一時停止の有無・ぶつかった場所etc、すべて確認すること。

実況見分書確認 概要

事故発生からおよそ2週間後、実況見分書の内容確認のため、警察署に来て欲しい旨の電話がありました。

調書の内容を確認し、幾つかの質問に答えて終了しました。所要時間は、一時間程度だったと記憶しています。ちなみに、交通費は保険会社に実費請求出来ますが、労力は基本タダ扱いです※

(※通院や事故に関する手続きを理由に有給を取得した場合、一般的にその分は休業損害を請求出来ます。ただ、通院していない日の休業損害(今回の実況見分etc)は認められない場合もあるとか無いとか。この辺りは、相手保険会社との交渉次第だと思います。私は、そんなことで有給を使いたくなかったので、日曜日に行きました)

まとめ

怪我をした(可能性がある)場合、人身事故として処理して貰うこと

何はともあれ、これに尽きると思います。

文字数が増えてきましたので、保険会社との交渉の話&お金の話は別途ポストします。

2022.07.31

目次の追加。スマホの料金プランに関する文言を追記しました。

交通事故に遭うと、対警察・保険会社etc電話でのやりとりが急増します。スマホの料金プランは、通信料が安い代わりに通話料は高く設定されている場合があります。一時的にでも、通話料無制限プランに変更しておくと安心です。(この料金を最終的に慰謝料で取り戻せるのかは、申し訳ありませんが私では判りかねます)

事故ると、電話の回数が激増します。サインは、コンタドール氏

 


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