機材 考え方

TREKのCarbon Care(カーボンケア)が適用外になった件


早速ですが、この写真をご覧ください。

これは「破損して乗る事が出来ない状態」と考えますか?

それとも、「FD台座の破損はしていても、フロントシングルとしては乗ることはできる」と考えますか?

私は前者の認識のもと、購入店を通じてTREKに「Carbon Care」適用の申請をしましたが、TREKの見解は後者でした。

今回の投稿は、そんなお話です。

そもそも、なんで台座が割れたの?

そこから書くととても長くなりますので、こちらをご覧ください。

結論から言えば、私(&ショップ?)の組み立てミスです。

  • 私が、FDをスラムetapに組み替えた際、TREK専用のワッシャーを噛まさずに組み立てたから
  • なお、その専用ワッシャーは、新車として納車された当時ショップが組み立てた際も、噛まされていなかった
  • なぜショップが台座を噛まさなかったのかは、不明

台座が割れたのは、私(とショップ?)の問題ですので、メーカー(TREK)は一切関係ありません

まず、この事実は明確にしておきたいと思います。

「生涯保証」と「Carbon Care(カーボンケア)」違いをおさらい

似たような文言ですが、意味合いが全く異なります。こちらも整理したいと思います。

生涯保証=同等品と交換のこと

TREKは、「破損及び破損の恐れがある製品は、修理ではなく交換することで安全を担保する」という考え方のようです。

なお、こちらは先の記事の通り、既に「適応外」と判断されています。

その理由は

”「e-tapFD取り付け時に、Emondaの専用ワッシャーを使用していないことが原因で、部分的に過度な負担がかかってしまい破損。通常使用とは言えず、保証対象外となります(ショップメール原文を一部抜粋)」”

メーカーとして、「『必ず使え』と明記した部品を使わなかった結果壊れたんだから、保証はできません」という主張です。

なぜショップがこの部品を組み付けなかったかはさて置き、メーカーの言い分としては至極真っ当です。

私は、メーカーのこの主張については、納得・受け入れています。

Carbon Care=破損部品の割引購入サービスのこと

Carbon Care(カーボンケア)は、破損したカーボンフレーム・パーツを新規購入で交換する際に適用される、割引サービスのことです。

こちらは、レース中の落車や個人の不注意(レース会場で、誤って車で轢いた等)であっても「走行不可能である事が明確」な場合は適応されるようです。

私が、今回申請して蹴られたのは、こちらのCarbon Careプログラムとなります。

Carbon Careが適用外となった理由

”FD台座の破損写真では、自転車に乗ることができないとの判断はできないとのことです。

メーカーの見解は「FD台座の破損していても、シングルとしては乗ることができる」という判断になるようです。(ショップのメール原文を抜粋引用)”

つまり、TREKとして「あの写真だけでは、走行不能かどうか判断しかねる」という事のようです。

これは、意見が分かれるような気がします。個人的には、ちょっと驚きました。

Carbon Care適用のため…そこまで出来ますか?

先のメールには続きがあり、「あの写真だけでは、走行不能かどうか判断しかねる」という点がポイントになるとの事でした。

つまり逆に言えば、”コンクリートの壁にフレームを投げつけて叩き割るetcして、写真でも自走不可能である事が一目瞭然”であれば、Carbon Careが適用されると。

個人的に、Carbon Careの適用外になったことよりも、こちらの但し書きに驚きました。

 

私が今回破損したのは、Emonda SLR(プロジェクトワン)のリム式モデルです。

他社バイクへの乗り換えも含めて検討している中、選択肢の一つとして、素直に?Emonda SLRのディスクモデルに対する申請を考えていました。

価格は、プロジェクトワンでのフレーム購入のため、税込¥550,000。もしプログラムが適用された場合、2割引(普段からなのか、今回の私はなのかは不明)。凡そ11万円の割引です。

但し、「もし割引を使いたければ、上記のような方法で自走不可である事を明確にしてください。

まとめ 〜道具と割り切るタイプの人には、凄く良いシステム〜

次のフレームの割引を適用したければ、今のエモンダが自走不可能である事を、自分の手で証明すること。

今ココです。

購入して3年半と長い付き合いなのかは分かりませんが、愛着を持ってとても大切に乗っていた(つもりの)フレームを叩き割って11万円の割引を申請するか、手元に残すかは私の判断となります。

 

一晩経って思うのは、自転車をレースやブルベ等の道具として考える人にとっては、とても良いシステムだと思いました。

不具合が出れば、個体に執着せずサッと買い換える。例えば、スマホとかはそういう感覚だと思います。電話やネット通信ができないiPhoneなんて、手元にあっても仕方がありません。

 

ただ、趣味のスポーツ自転車ってそういう存在なのでしょうか?色々な意見があると思います。人によってはそうだと思います。

私は、それだけじゃないと思っています。

皆さんは、10万円ちょっとの割引の為に、いまお手持ちの自転車を叩き割れますか?

 

2022.1.30 23:00追記。

想像以上に多くの方の目に留まり、驚いています。

カーボンケアについて「自分でフレームを叩き割って」と書きましたが、切り込みだけを入れる・ショップに提出するだけでも、適用することは出来ます。

ただ、本当に思い入れのあるフレームをそのような形で手放さなければならない事がショックで、あのような表現になってしまいました。

誤解をお招きしたこと、お詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。

このルールの良し悪しについて私が何か言及することはありませんが、私はそこまでして利用しない(可能性が高い)という話です。


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