昨日に続いてZwiftレースに出走。後半は、「SSTは不要なのか」について、個人的に思うところを書きたいと思います。
記事の結論
結論から言えば、「1時間のヒルクライムレースを目標とするなら、もっと優先度の高いメニューがある。ただ、不要とまでは言い切れない気もする。レースの方は、ラルプデュエズ41分半、46分290Wでした(こっちは誰も興味ないか)」
Zwiftトレーニングログ
まずは、Zwiftについて。普段はレースよりワークアウトをこなす事の方が多いのですが、TDZステージ3はヒルクライムステージのようなので、積極的に参加することにしました。さすがに2日連続同じコースはつまらないので、今日はラルプデュエズをチョイス。
強度を上げるには、個人的にはレースで速い人を追いかけるのが一番手っ取り早いです。練習テーマは(5W/kgという目安はあれど)、とにかく先頭集団に長い時間食らいつく事としました。
結果です。
順位は2位。出力も昨日も概ね同じでした。1月中旬現在の実力という意味では、このデータでほぼ間違いないのでしょう。
SSTは不要なのか?
今日ネット上で盛り上がっていたテーマは「SSTは必要か否か」でした。これについて、個人的な意見としては
「ある程度賛成。仮に1時間のヒルクライムレースにするのであれば、もっと優先度の高いメニューがある。ただ、不要と言い切る根拠は無いし、責任は負いかねます」というのが、2021年1月時点での私の考えです。
(2024.7.9追記) いまも、この考え方には変わりありません。
なぜ、ある程度は不要と思うのか。
その理由は、「レースの練習になっていない(のでは無いか?)」と考えるからです。
若干話を昔に戻しますが、私は小学生の頃少年サッカーをしており、当時のコーチに口酸っぱく言われたのが「試合の為の練習をしろ」という言葉でした。
サッカー経験者だと分かり易いと思うのですが、サッカーのシュート練習って、自分である地点からドリブルして、誰かとパス交換をした後シュートをします。(Jリーグの試合前ウォームアップでも同じシーンを見ますから、どのカテゴリー・レベルに於いても同じ練習はしているものと推測します)
この間、パスやシュートの邪魔する相手選手はいません。
これ、練習だとよく見る光景です。しかし、実際の試合でこんな呑気にシュートを打つチャンスなんて、年に1回あるかどうかではないでしょうか?
実際は、相手選手が必死に防ごうとするのを、更にかいくぐってシュートを打つ訳です。隙あらば、仮に自分の体勢がベストじゃなくてもシュートを打つのです。
先のコーチが言っていたのは、この事です。
つまり、「試合で起こらないシチュエーションで練習を重ねても意味ないだろ」という意味です。
自転車トレーニングに話を戻します。
ヒルクライム レースに於いて、SSTの強度で進むシチュエーションは、過去数十レース走っていますが殆ど記憶にありません。ほぼ例外なく、スタートL5ダッシュから、数分後にL4上限に落ち着く展開です。そして、30分〜60分の間でゴール。
このようなレースに参加するので有れば、個人的にすべきメニューは
- 1.レース時間(過去のレースやコースプロフィールから、およそのフィニッシュタイムが計算できると思います)の平均強度を上げる練習
- 2.スタートダッシュについていく練習
この2つだと考えます。理由は、レースでこの2つが要求されるからです。
基礎メニューとしてSSTの効果はあると思いますが、本ブログを読むレベルの人にとっては、より優先するメニューがあるのでは?と考えています。
と、ここまでSST不要論を展開しました。
しかし、SSTは 1.一定時間出力を維持する 事に置いて、優れた効果がある事が証明されています。これについてはハンターアレン氏の『パワー・トレーニング・バイブル』他、各書籍にいくらでも書いてあります。
科学的に証明されている主張を覆すほど、私はトレーニングに精通していません。むしろ私自身、これらの書籍から学び、自分のトレーニングを組み立てています。
では、なぜSSTをやらないのか
これも、個人的には理由は単純です。私は、毎日トレーニングをしたく無いからです。
L4走は強度が高く、毎日やれば回復が追いつかず、オーバートレーニングになるリスクがあるメニューです。一方SSTは、負荷がL4よりは低く、イチ社会人でもその気になれば毎日取り組めると思います。
私の場合は、SSTをやらないと言うよりは「毎日自転車に乗りたくないので、その分強度をあげないと取り返せない」という方が正しいです。そして、「レースを考えた時、より実践的なメニューはL4だから」という事になります。
今日のまとめ
SSTは意味がないのか?といえば、意味があると思います。しかし、総合的な判断として私はあまりやっていません。
毎日自転車に乗るのがモチベーションであり、好きな人はSSTが最適でしょう。
一方、私のように毎日はトレーニングしたくない人や環境的な制約で出来ない人は、SSTでは強度不足になる可能性があります。
ありきたりなオチになって申し訳ありませんが、自分のライフスタイルや置かれた環境・目指す目標に対して、自分なりもベストを模索していく事が一番大事だと思います。そして、better than nothing、やらないよりはマシの精神で継続することが大事なのではないでしょうか。
2024.7.9 追記
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