考え方

なぜ、トレーニング時間を確保する事が難しいのか?


今年の目標の一つに、「毎日なにかしら(筋トレ・実走・ローラー台)のトレーニングをする」という目標がありました。「ありました」というのも、先日、久しぶりに仕事で「徹夜」になってしまい、2021年初めて「トレーニングをしない日」が発生してしまいました。(本日も、日曜日で休日にも関わらず、Zwift1時間のみでした)

この目標にどれほどの意味があるのかは正直分かりませんが、2021年の目標が一つ「未達」に終わってしまいました。

その残業は「個人の業務納期管理ミス」に起因して発生した作業対応でしたが、社会人として仕事をする以上、(職種・人により差はあれど)「不測の事態」は発生します。

社会人レーサーとしてレベルアップする上で、大きな壁の一つが「自転車トレーニングの時間を確保」ではないでしょうか?

ここから派生して、「なぜトレーニング時間を確保できないのか?」について考えてみることにしました。

結論からいうと

「平日の24時間は、睡眠・家族との時間・仕事(と通勤)だけで、(イレギュラーのイベントが無くても)既に20時間以上埋まっているから。その上「自転車トレーニングは1時間程度のまとまった時間が必要であり、トレーニング時間を確保することが単純に困難だから」といえます。

これだけ見ると、「とは言え、毎日3時間以上あるなら余裕だ※」と思えてきますが、なかなかそうでも無いようです。

「イレギュラーが無ければトレーニング時間を確保できる」とはいえ、「イレギュラーが日常茶飯事の社会人」です。そもそも、この「トレーニング時間を確保」という闘いは、社会人にとってそもそも圧倒的に分が悪いということです。

下記は、大雑把な私の前職・現職でのとある1日のスケジュールです。職場が変わっているので、始業終業時間や通勤時間etcに多少実態の差はあります。

青()はフリータイムです。私の場合、「自転車トレーニング」を青()に置き換える日もあリます。

上記のタイムテーブルから読み取れること

・在宅ワーク最強。「1日の時間を確保する」観点でいえば、最も効果があるかもしれません。(残念ながら、私は業務上できていません。出来る人が羨ましく思います)

・睡眠・家族・トレーニングの時間をすべて確保しようと思ったら、「残業できる時間に上限がある※」ということ。

→ここで先の「毎日3時間時間があれば、トレーニング確保なんて余裕でしょ」の話です。私自身、実際に図に起こしてみて改めて気がつきましたが、「3時間残業をすると、24時間が、ほぼ埋まる」ことが分かります。SNSを閲覧したり、他人のブログを読んでいる時間()なんて当然ありません。

→残業する日はオフに充てるetc、ある程度諦めも必要かもしれません。

→毎日残業してるから、そんなこと言ってたら毎日オフだわ!という人。(参考になるか分かりませんが、私の経験を後述します。)

・睡眠時間は、よほどの事が無い限り削らない。

過去記事に書いたとおり、その昔睡眠時間を削ってトレーニングをしたことがあります。結果として、年単位で体調を崩し、20代後半の数シーズンを棒に振りました。

私は、この経験から「自分に必要な睡眠時間を削ってトレーニングをする」という事はしません。トレーニングは「運動+回復」のセットだと考えているので、日常生活における疲労の回復がままならない状況でトレーニングをするのは、非常に身体に負担をかけると思います。レースと繁忙サイクルが重なった時etc、非常時対応に限るべきというのが個人的な考えです。

身体の強さや、短時間睡眠への耐性は人それぞれです。ショートスリーパーの選手は、それだけで人生トクしていると思います。こればかりは本当に羨ましいです。

私の場合、最低6h寝た上で、練習できる日を検討します。本当は7hくらい寝たいのですが、中々そうもいきません。5時間の日が続くと、頭がスッキリしなくなります。

通勤時間は偉大

時間の確保という観点において、テレワークの有無は非常に大きいです。週1回でも出来れば、その日はトレーニング日の最有力候補日になると思います。(就職・転職先をテレワークの有無で決めるべき、とはいいませんが。)

また、職場と自宅の距離も重要です。もし通勤に片道1時間半かかる人がいれば、上記の表に当てはめて単純計算すると、残業できる上限は2時間です。それ以上残業する日は、何かを削らないと計算が成り立たちません。

ちなみに、前職は職場まで徒歩数分でしたので、4時間残業しても21時半にはローラー台に乗っていました。今思えば、半テレワーク状態です笑

「なぜトレーニング時間を確保できないのか?」に対して、原因を徹底的に考える必要がある

先ほど、「たとえ3hの残業でも、自転車以外に充てる時間は殆どない」と書きました。

この「残業」にもいろいろなパターン・理由があると思います。

例えば、残業が発生するタイミングの視点で切り分けると、「特定の期間(曜日・月末・期末etc)に必ず定期的に発生するものorイレギュラーの対応」

他にも、作業効率の問題(単に個人のExcelスキルで解決できるものから、社内の業務システムそのものが非効率な場合もあるかもしれません)や、そもそも業務の総ボリュームが根本的にパンクしている場合も往々にしてあるかと思います。

前職では、これらの原因やパターンを点検して、改善できるところをしらみつぶしに改善した結果として、水曜日だけは練習時間を確保する事ができました。(それを台無しにされるくらい業務が増えた事と、その他諸々の理由が重なって退職しましたが…)

残業を例にとって書きましたが、家事育児・学業でも、考え方は基本的に同じだと思います。

まとめ

私が言いたいことは「残業を減らしましょう。それが出来なければ転職しましょう。」という事ではありませんし、「これだけ残業してました」自慢でもありません (世の中にはもっと忙しい中でトレーニングされている人は大勢いますし、そもそも残業量は自慢する事ではないと思います) 。それに「転職しろ」だの「職場の近くに引っ越しすると良いよ」といわれても、実際にできる人は殆どいないでしょう。

そうではなく、

  • 自分の1週間(1ヶ月でもよい)をスケジュールに起こし、「自分の予定を見える化する、スケジュール化する」
  • 「練習ができない要素は何なのか、原因を詳しく分析する」
  • 「その原因を、どうすれば排除できるのかを考え、ひとつでも多く実践する」
  • その結果、自分の週間・月間予定表に「トレーニング時間」を確保する

事が大切だと考えています。

PS 「スキマ時間」を見つけては、継ぎ足し継ぎ足しで本記事を書きました。書きながら改めて思いましたが、本当に「まとまった時間」を確保するのは難しいですね。スキマ時間×3で計60分ではダメなのが、この趣味を継続する難しさだと思います。

2023.2.16 修正履歴

誤字脱字の修正と、見出しを追加しました。


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