考え方

番外編 私が交通事故を避ける為に心掛けていること


以前より数回に分けて、交通事故に遭った経緯やその後の対応について書いています。
今回は、vol4の前に番外編として「交通事故を避ける為に心掛けていること」を書いてみました。

結論から言えば

  • 「周囲をビックリさせないよう、意思表示をハッキリする」
  • 「死角は、誰かがいる前提で通行する」
  • 「ライトや装備面は、それらがあってこその話」

では、順を追って書いて参ります。

装備編

目立つ色の製品を身につける

最近は「昼間でもライトを点ける事で安全を確保しよう」という動きがあって、私はこの動きについて大いに賛同します。

ただ、話を日中の明るい時間帯に限定すれば、自転車用のライトを点けるより被視認性の高い色を身につけた方が、面積が大きいので目立ちます。

極端な比較をすれば、全身真っ黒のウェアで前後のライトを点けるより、ライト無しので全身蛍光ピンクのウェアを着た方が、被視認性は高い事は想像出来ると思います

(そんな人見たことありませんが)。

全身はムリでも、理想は上半身のウェアに蛍光色を取り入れるのが、面積・高さの観点からベストと思われます。次点で、動きがある靴下・グローブでしょうか。
身につける位置の高さや、正面からの被視認性を高める意味では、ヘルメットも有効だと思います。

なお、自転車本体を蛍光色にするという手もありますが、

  • 最近はエアロフレームが主流で前後から見える面積が小さいこと
  • 自転車+人間を一塊とした時、目立つ色が低い位置になってしまうこと

以上より、出来れば上に乗る人間が身につけた方が良いと思います。

参考までに、この写真でも、ライト(強点灯)より、上の赤いモノ(サドルバッグ)のほうが目立っていると思います。
もっと明るいライトに変更する・目立つ場所に取り付けるetc改善の余地が無いとはいいませんが、

「大きなモノに、被視認性の高い色を取り入れる」これが、大切だと思います。

前後のライト(デイライト)を点灯する

最近、デイライトの点灯が推奨されています。私は、この動きについて賛同しています。
ただ、デイライトを最優先とはせず2番目にしたのは、私なりに理由があります。

その理由は、「最も発生し易いパターンの自転車絡みの事故は、デイライトでは防ぐことが出来ないから」です。

警視庁のHPから、自転車が関係する交通事故のパターンを調べました。
このデータによると、

  • 出会い頭の衝突 55%
  • 右左折時の衝突 28%
  • 追越追抜の衝突  4%
  • 以下追突 その他

と続いています。

ちなみに、半分以上を占める出会い頭の事故とは、以下の動画のような場面です。動画は、「静岡県警察公式チャンネル」から引用しました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=NDc93K3ep94

たとえ明るいライトを点けていても、「日中の明るい路地や交差点」では死角にいるクルマや他の交通に認知して貰うことは出来ません。

ライトは、夜間であれば極めて有効でしょう。(歩行者対自動車の交通事故でいうと、昼間に比べて夜間は歩行者側の過失が多くなります。ライトがある分、昼間に比べて夜間の方が自動車を発見しやすいから、その分歩行者側に回避責任が発生する、という理屈です)

また、交差点にミラーがあれば、ライトの点灯によって認知される可能性は高まると考えられます。

自転車が関係する事故が発生しやすい時間帯は、いつなのか?

交通事故が発生しやすい時間帯別のデータを、政府広報オンラインのサイトから見つけました。

これによると、自動車 × 自転車 の交通「死亡」事故の発生状況は

  • 昼間 929件 13%
  • 夕方 101件    9%
  • 夜間  39件   6%

となり、昼間に多く発生している事が分かります。
(厳密に言うと、上記データは自転車が関係する「死亡事故」のデータのため、「人身事故・物損事故」の件数は構成比が変わる可能性がある事は、申し添えておきます。ただ、「死亡事故は昼間に・軽微な事故は夜間に頻発」となる理屈も考えつきませんので、上記の値は自転車事故全体に当てはめて良いと判断しました)

 

以上より、自転車が関係する最頻出パターンの事故が、「日中昼間の出会い頭で衝突」と分かれば、その事故を防ぐ対策が、最も事故に遭わないために効果がある対策といえます。

 

デイライトを点けるべき場面は、「早朝・夕暮れ時」と「日陰のある峠道」

 

「数百メートル離れた場所からも視認できる」ライトの性能は素晴らしい訳ですが、出会い頭の事故は「数メートルしか離れていないけれど視認出来なかった」結果として発生します。

とはいえ、「デイライト=事故を防ぐ効果がない」と結論づけるのは安易で、個人的に最もデイライトが役割を果たすのは、「早朝と夕暮れ時」だと考えています。

具体的に言うと「太陽が低く、サイクリストが逆光に入ったとき」です。
この時にデイライトを点灯していると、非常に目立ちます。

(特に冬の)通勤時間帯にクルマを運転すると気がつきますが、朝7時頃でも太陽が非常に低く、歩行者や自転車が太陽と自車の間に入ると殆ど見えなくなります。

このときライトを点灯していれば、太陽の逆行の中で自転車のライトが光を発するので、自転車の存在をドライバーに伝えることが出来ます。

逆に言えば、太陽が空の高い位置にある時間帯の明るい場所では、デイライトはさほど意味を成さないというのが、個人的な考えです。

それ以外では、街路樹があって日陰と日向が細切れに連続する道を走る場合は、デイライトを点ける意味があると思います。

自転車に乗られる方だと賛同して貰えると思うのですが、峠道の下りで、木漏れ日で路面に日陰と日向が入り交じっている場所って凄く走りにくいと思います。
あれは、路面の状態が確認しにくい事によると思っています。
(日向と日陰の境界になった暗いところに溝や穴・石があっても、その周辺が明るいと気がつきにくい)。

あの現象はクルマのドライバーにとっても同様で、「クルマ日向・自転車日陰」になった瞬間、自転車が一瞬消えたように錯覚します。

もし自転車が日陰に入っても、デイライトが点いていればその見えにくさをカバーしてくれます。

デイライトが事故予防に関係無いのであれば、目立つ色の服も関係無いのでは?

突き詰めていくと、そうなると思います。
出会い頭の事故を絶対防ぎたいのであれば、全ての交差点の手前で一時停止し、左右の安全を確認してから通行する事が必要だと思います。

ただ、周囲の交通の流れを阻害しますし、現実にはそんな事はできません。

一番言いたいのは、「装備やデイライトを過信してはダメ」という事です。

考え方編

死角は誰かが居る前提で動き、「予測外」となる動きをしない。

これが、私が最も心掛けていることです。
最頻出パターンである先の「出会い頭の事故」も、防ぐ為にはこの意識が最も重要だと持っています。

一言でいえば「ビックリした。危ないなぁ」と、クルマに思われないようにする、と言うことです。

分かり易い例が「歩道から急に車道に出てくる自転車」です。
あれは、危ないです。私がクルマ・自転車どちらに乗っていても、正直イライラします。

最初から車道を走っていれば、早くから自転車の存在を認識できれば、殆どのクルマは「自転車を避けなきゃ」と判断し、避けます。

仮に歩道から出てくるにしても、自転車が後方確認しているのが見えれば「あの自転車は車道に出てきそうだな」とクルマ側の予測が立ちます。

この、「○○しそうだな」と思ってもらう為に、自分の意思をはっきり示す事がとても大事だと思います。

「路駐を避ける為に、右車線に移動します」
「横のコンビニに寄るので、スピードを落とします」
「交差点を通過します」

自転車には、ブレーキランプやウインカーがありません。
だから、代わりにハンドサインやジェスチャーで「周りを見ている」「周りに注意を払っている」という意思表示をすることが、とても大事だと思います。

余談1 「ヤバイ車」悪質ドライバー編

身も蓋もない事を言えば、自転車が車道を走る事を嫌悪するドライバーは一定数存在します。
横スレスレを抜かしていく悪質な運転も、残念ですが定期的に遭遇します。
時間帯や交通量にも依りますが、半日自転車に乗って1回あるかって感じでしょうか?
(地域柄多い少ないはありそうですが、そこの言及はしません)

「半日自転車に乗って1回」と言うと多い気がしてきますが、抜かしていくクルマ・バイクの合計数を分母とすれば、そのような悪質ドライバーの割合は0.1%程度未満と考えられます。
(1回のサイクリングで1,000台の車両に抜かされて、1台に嫌がらせされたと仮定)。
市街地を通過すればもっと多くのクルマに抜かされる筈ですから、割合としてはもっと下がります。
嫌なことは記憶に残りやすいので肌感覚と異なるかもしれませんが、数字にすれば極僅かだということが分かると思います。

この確率がゼロになるのが理想ですが、個人的にはこの僅かな確率は、公道で自転車に乗る以上受け入れざるを得ないリスクと考えています。

余談2 「ヤバイ車」運転スキル編

突然ですが、以前このような場面に遭遇しました。

ブログ用に画質を落としているので写真が分かりにくくて申し訳ありませんが、前車のドアミラーには、助手席でスマホを操作している男性が映っています。なお、リアガラスから運転席も見えましたが、運転しているのは女性のようです。

どういう事かというと、
「私(自転車)の位置からドアミラー越しに運転席の女性が見えない=運転席の女性からは、私の姿が見えていない」
と言うことです。

なお、あのミラーの状態(助手席の男性が見える)であれば、運転席からミラーを見ても車両の左端・左後方は映っておらず、さらに左側の歩道を映しているはずです。

あの状態で何分走ったのか知りませんが、気にならない・気がつかないのでしょうか?
確かに、左の死角からスピード違反を取り締まる白バイは見つけやすそうですね…ただ、左折するとき困らないのでしょうか…。

このクルマと事故を起こせば、相手の言い分は「突然自転車が出てきた」となるのでしょうか…

疑問しか湧いてきませんが、「ミラーを見ていないドライバー」はいますので注意しましょう、というネタでした。

まとめ

  • 急な進路変更をしない。
  • 一度追い抜かれたクルマを、信号待ちのすり抜けで抜き返さない。
  • 突然スピードを落とさない。
  • クルマが抜かせなくて困っていそうであれば、抜かしやすいところで道を譲る

周りの自転車やクルマを注意・リスペクトすれば、自然とそのような運転に近づくのではないでしょうか?

「何もかも周りのクルマを優先せよ」と言っているのではありません。
「自分と周りのクルマ、お互いそれぞれ少しの気遣いで最適解を」という感覚です。

それを実行するスキルは、また別途身につけていく必要があると思います。

細かな事を言えば、例えば有線道路となる一方通行で後方から車両が来ていない場合、私は道路の左端ではなく真ん中付近を走行する事があります。

それは、左側から飛び出してくる自転車・クルマとの衝突する確率を下げるためです。

ただ、これも事故を回避する上では有効ですが、法律を杓子定規に当てはめればグレーな走り方である事も、また事実です。

このような細かい技術?も必要だとは思いますが、なによりもまず「周りをリスペクトする意識」が必要であり、求められると思います。
その上で、「装備面で被視認性を高めて、事故に遭わないようにしたいですね」という話でした。

これから秋・冬と季節が進むと、夏に比べて太陽の位置が下がります=自転車が太陽の逆光に入りやすくなります。
被視認性の高い色・デイライトetc各自出来る対策をとって、事故無く自転車に乗りたいなぁと思う次第です。

 

 


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