インプレッション 機材

Continental Grandprix 5000S TR (コンチネンタル グランプリ5000S)ファーストインプレッション


先日、表題の通りContinental Grandprix 5000S TR(以下GP5000S TR)を購入しました。なお、購入したのは25Cの飴色です。本当は黒の方が欲しかったのですが、売り切れでした。

ヒルクライムレースも含めて100km超使ってみたので、インプレッションを書いてみます。

いつも通り、先に結論から書きます。

一言で言うと、コンチネンタルタイヤへの信頼が、私の中でまた一つ蓄積されました。

まず、チューブレスの運用について。TL→TLR(シーラント必須)の変更を危惧していましたが、今回は杞憂に終わりました。

そして、肝心の走行感について。基本的な走行性能は、総じて非常に高い印象を受けました。ここは、同シリーズのCLやTLと同様です。ただ、謳い文句の「転がり抵抗20%off」は、感じ取れませんでした。綺麗な路面であれば「絶対このタイヤだ」とまでは思いませんでした。

以上が、率直な感想です。

筆者は元々「コンチネンタルを使っておけば間違い無い」と考えています。色々なメーカーから様々なタイヤが発売されていますが、「とりあえずコレ使っておこう」という感覚です。

例えるなら、自宅でマヨネーズやラップを使い切ったとき、多くの方はスーパーで「キ○ーピーマヨネーズ」「サ○ンラップ」を買うと思います。確かにPB製品より若干割高かもしれないけど、製品とブランドへの信頼だったり、他製品を敢えて選ぶ理由がないというか…そういう感覚です。 (ク○ラップ派の人、すみません。)

タイヤは、路面との唯一のコンタクトポイントですので信頼最優先。個人的な考え方ですが、あまりチャレンジングな選択はするべきではないと思っています。

 購入の経緯

「ヒルクライムレース用のTL(R)タイヤが欲しかった」からです。

今年は、「ヒルクライムレース用タイヤ」として、1本目にMichelin Power Cup(CL)を購入しました(経緯はこちらより)。こちらは

 

以上を理由に、手放してしまいました。

前提として、富士ヒルのゴールドを逃した原因は99.9%筆者の実力不足です。ただ、「運用の煩雑さと引き換えに、もし仮に17秒を縮められたのであれば、レースでは面倒でもTLを使おう」と考えました。
(一般には、TLはCLより走行抵抗が低いため、理論上良いタイムを出せるはず)

なお、スペシャリッシマでは今でも調子よく走っているので、タイヤそのものの性能は高そうです。

ミシュランを手放し、2本目としてiRCの Formula Pro Tubelrss Ready S-Lightを購入しました。
ただこちらは、

  • 皮むき走行の40kmでパンクしたこと
  • Rovalとの適合が無かったこと

を理由に、1回の試走だけで使うのを止めてしまいました。

走行感は悪くなかったのですが、路面が荒れている事の多いヒルクライムレースでの使用はリスキーと判断しました。

このような経緯があり、今シーズン既に3セット目のレース用タイヤ探し。

もはや「もう失敗したくない」という一心で、GP5000 S TRに白羽の矢を立てたという感じです。過去の信頼の蓄積が、私の気持ちを同シリーズに向かわせました。「四の五の言わず、アレにしておけ」と。

なお、こちらでも記載していますが、本製品はRovalに適合していない可能性があります。というより、恐らく適合していない筈です。
ただ、過去数年同シリーズのCLもTLもRovalに取り付けて問題無く走行出来ていましたので、今回購入に至りました。

取り付けについて

自宅のフロアポンプで、ビード上げまですべて完了しました。GP5000 TLでも保険でシーラントを入れていたので、TLRになっても運用は殆ど変わりありません。

空気の漏れですが、日曜朝5.2→火曜夜4.0。

2日半で約1.2気圧抜けました。

週末に乗ると仮定すれば、毎回乗る前には空気を入れる必要があると思います。ただ、本ブログを読んで頂いている方にとっては「それが普通」だと思います。特にデメリットにはならないでしょう。

重量について

258.0gと252.5gでした。カタログ値は25Cで250gですので、気持ち上振れです。とはいえ、製品誤差の範囲だと思います。

ホイールへの取り付け

Roval CLX50(リムブレーキ)に組み付けています。

タイヤを取り付けるとき「左側ビード→バルブコア→右側ビード」と順番に取り付けていくと思いますが、前後輪共に最初の左側の方が取り付けにくい印象でした。片側を取り付けてバルブコアを取り付けた後の、もう片側の取り付けは非常にラクでした。理由やメカニズムは、よく分かりません。

非力で取り付けも下手な筆者ですが、すべて素手で取り付け作業が終わりました。

GP5000TLの難易度を10としたら(私が使ったことがある範囲では、あれが一番キツい)、4~5くらいでしょうか?

なお、今回はリムテープとバルブコアも新品に取り替えました。

リムテープは、スタンズの25mmを前後輪ともに2重巻き。バルブコアは、iRCです。

余談ですが、古いリムテープを剥がす際、後輪は剥がしても剥がしてもリムテープが巻かれていました。

最終的に、5重?くらい巻かれていたのでしょうか?これだけ巻かれていたからiRCの後輪は、ビードも上がりやすくエア漏れも少なかったのかもしれません。

記憶が正しければ、某v社タイヤのビードが自力では上げられず、作業をショップに依頼した結果だと記憶しています。このように、プロに任せてもかなりギリギリの運用を強いられるタイヤがある事を踏まえれば、当製品は非常に扱いやすい部類だと思います。

ビード上げ

前後輪どちらも、自宅のフロアポンプ(シリカ・スーパーピスタ と ヒラメ横)で上がりました。なお、ビードに石けん水を塗るetcの「工夫」は、一切何もしていません。

ただ、CLの様にホイールを置いて、何も考えずに空気を入れるだけではダメでした。「ポンピングしながらエア漏れ箇所を確認しつつ、そこを左手で押さえながら~」という感じの試行錯誤は必要でした。一定の圧まで空気が入るとバルブ根元から漏れ出すので、その都度バルブナットを手で増し締め。

ただ、前回のiRCのそれよりは、1ストローク毎に「空気が溜まっている感」がありました。
前後輪ともに、10分程度で作業完了。

一晩置いても0.4気圧ほどの漏れで済みましたので、成功と言って良いと思われます。

走行感について

iRCのFormula Pro Tubelrss Ready S-Light(以下iRC Formula S-Light)と比較した印象を書いております。

GP5000 TLとの間に上記タイヤを挟んだ都合、GP5000 TLとの直接的な比較は書くことが出来ません。ただ、総じて「コンチネンタルタイヤを履いている感」を思い出しました(当たり前ですが)。

平坦路

発進時の漕ぎ出しは、iRC Formula S-Lightの方が軽いと思いました。ただ、違うのは最初のペダル1~2回転のみで、それ以降の加速・巡行は違いを感じませんでした。敢えて言うなら、巡行はGP5000S TRの方が速いかも?程度です。正直「気持ちの問題」の域は出ない気がします。

ただ、写真のような粗いアスファルト(言葉として正しいのでしょうか?)や荒れた路面では、GP5000S TRの方が速いと感じました。こちらの方が、失速しにくい印象です。

逆に、キメの細かいアスファルト(これも、言葉として正しいのでしょうか?)では、あまりメリットを感じませんでした。タイヤ以外にもホイール・フレームetc何から何まで違うので単純な比較にはなりませんが、Michelin Power Cupを履かせたスペシャリッシマの方が、綺麗な路面では気持ちよく進んでいく印象です。

ヒルクライムシーズンが終わったら、このタイヤをスペシャリッシマにも履かせてみてどのような変化があるか、確認したいと思います。

ヒルクライム

ヒルクライムレース用として購入しましたが、劇的なメリットは感じませんでした。なお、緩斜面~急勾配(12%程度)を含む六甲山(11.5km)と、平均勾配5%程度の十万辻(4.6km)でテスト走行しています。

六甲山は、緩斜面の区間は路面が綺麗で、急勾配区間は路面が荒れています。
十万辻は、基本的に路面は綺麗な部類です。

平坦区間の記述で言及したとおり、荒れた路面では速さを感じます。ただ、六甲山の荒れた区間は非常に急勾配になっています。急勾配の登坂はそもそもスピードが落ちるので、このタイヤの特徴を活かしにくかったように思います。

逆に、路面が荒れ気味な緩斜面のヒルクライム(乗鞍など)では、強力な武器になるかもしれません。

ちなみに「志賀高原ヒルクライム」でも本タイヤを使用しました。このコースは路面が全体的に綺麗だったことも有り、全く不満はありませんでしたが、アドバンテージとまではならなかった印象です。

コーナリング

グリップは非常に良い印象です。CLやTLのGP5000と変わらず、キッチリ路面を捉えている感触がありました。
初日の皮むき走行とヒルクライムレース下山(スピードコントロール有り)での印象ですので、レースペースで限界まで攻めるとどうなるのかは、分かりません(する予定もありません)。

耐パンク性

レースを含めてトータル100km程度走行し、いまのところパンクはありません。ただ、この程度でパンクしないのは大前提と考えているので、引き続き観察していきたいと思います。

耐久性

耐パンク性と同様、現時点では評価不能。もしCL/TLのGP5000シリーズと同等で有れば、他社製品の2倍くらいは保つのではないか?と期待しています。

価格

定価13,000円です。TLRという事もあり、お値段は張ります。

ただ、上述したとおり従来のGPシリーズ同様4~5,000km保つのであれば、実質他社製品の半額です。耐久性を含めたコストパフォーマンスに期待します。

オススメしたいか

総じて、オススメです。

確かに、機械で走行抵抗を測定したとき、本製品より低い数値を出すタイヤは幾つか存在するようです。ただ、タイヤの商品力は、(器械で測定した)走行抵抗の数値だけではありません。

瞬間風速的な速さは他社製品に僅かに劣るのかもしれませんが、上記使用感で記載した通り、運用面etc含め個人的にはそれを補って余りあるメリットを感じています。

オススメしない要素を挙げるとすれば、タイヤの設計が古いため、内幅21mm以上のホイールには恐らく適合していないことです。

メーカー公式見解が無いため、これに関しては他社製品の仕様や組み合わせetcを総合的に見た印象・想像の域を出ません。ただ、諸々の状況を鑑みたとき、内幅23mmのホイールには25Cではなく28Cを使った方が良いような気がします。

まとめ

走力・チューブレス製品としての取り扱い易さetcタイヤとしてのスペックを多方面から評価したとき、全ての項目が非常に高いレベルにあるという印象です。

よほどの理由が無ければ、次回TLタイヤを買う際も、本製品を購入すると思います。

使ってみて、一つの疑問が生まれる

一方で、ちょっとした疑問も産まれました。「本当にTLが最速なの?」

というのも、乗り心地でのメリットは感じるのですが、速さに関してはCLとの差をそこまで感じ取る事が出来ませんでした。

「TL(R)は、CLよりも走行抵抗が少ない=速い」これ、メディアetcでよく目にする記述だと思います。ただ、「走行抵抗が数w減ったとして、それってヒルクライムのタイム短縮にどれくらい繋がるの?」と疑問に思いました。

勿論、乗り心地が良ければレース終盤まで体力を温存し、ゴールスプリントで最大限の力を発揮できると思います。ステージレースであれば、翌日以降の身体の回復度合いも変わるでしょう。

ただ、1時間一本勝負のヒルクライムレースで、TLのメリットってどれだけあるの?という。

幸い、GP5000S TRと同CLの新品が手元にあります。

レースシーズンが終わったらので、折りを見て「ヒルクライムでは、チューブレスとクリンチャーどちらが速いのか(仮)」という実験をやってみたいと思っています。


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